腋窩動脈とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > デジタル大辞泉 > 腋窩動脈の意味・解説 

えきか‐どうみゃく〔エキクワ‐〕【××窩動脈】

読み方:えきかどうみゃく

鎖骨下動脈から続く動脈。第1肋骨(ろっこつ)の外側縁から大円筋下縁まで(肩口から腋の下にかけて)の部分をいい、その先上腕動脈呼ばれる


腋窩動脈

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/30 22:50 UTC 版)

腋窩動脈(えきかどうみゃく、英:axillary artery)は、胸部や脇の下、上肢を栄養する大きな動脈である。鎖骨下動脈が脇の下付近にさしかかり、腋窩動脈と呼び名を変える。大円筋下縁を通過後、上腕動脈と呼ばれる。

構造

小胸筋との位置関係に基づき以下の3部から構成される。

  • 第1部:小胸筋より上部に位置する。
  • 第2部:小胸筋の後部に位置する。
  • 第3部:小胸筋より下部に位置する。

神経や静脈との関係

腋窩動脈は腋窩静脈の外側を併走する。 腋窩では、腋窩動脈は腕神経叢に囲まれ、腕神経叢の神経束の名前に関係している。たとえば、腕神経叢の後神経束は腋窩動脈の後面を走るためにそう呼ばれている。

腋窩動脈はいくつかの小さな枝を持つ。心臓に近い順に並べると以下のようになり、「さきがけ前後」と覚える。

  • 最上胸動脈(さいじょうきょうどうみゃく)
  • 胸肩峰動脈(きょうけんぽうどうみゃく)
  • 外側胸動脈(がいそくきょうどうみゃく)
  • 肩甲下動脈(けんこうかどうみゃく)
  • 前上腕回旋動脈(ぜんじょうわんかいせんどうみゃく)
  • 後上腕回旋動脈(ごじょうわんかいせんどうみゃく)

大円筋より下方にくると上腕動脈として続く。

臨床的意義

腋窩動脈の近位端に限り、腕を危険にさらすことなく安全に締め付けることができる。また、肩甲骨を囲む動脈網をつくり、肩甲深動脈や肩甲浅動脈と吻合する。右腋窩動脈は心臓手術(特に大動脈乖離など)の際、挿管部位としてよく使われる。

参考文献

  1. Jump up ^ MedicalMnemonics.com: 1208 852 663

外部リンク

  • lesson3axillaryart&vein at The Anatomy Lesson by Wesley Norman (Georgetown University)
  • Axillary artery - Duke University Health System's Orthopedics program
  • Anatomy photo:05:06-0101 at the SUNY Downstate Medical Center - "Axillary Region: Parts of the Axillary Artery"
  • Anatomy figure: 05:04-01 at Human Anatomy Online, SUNY Downstate Medical Center - "The axillary artery and its major branches shown in relation to major landmarks."


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「腋窩動脈」の関連用語

腋窩動脈のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



腋窩動脈のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
デジタル大辞泉デジタル大辞泉
(C)Shogakukan Inc.
株式会社 小学館
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの腋窩動脈 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS