聖母帖
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/12/26 13:43 UTC 版)
『聖母帖』(せいぼじょう)は、貞元9年(793年)の草書。款記に「貞元九年歳在癸酉五月」とあるが、書者の名はなく、懐素の書と伝えられるが疑わしい。「聖母…」から始まるのでこの名がある。内容は女仙人・聖母の廟を改修した際の記録を書いたもので、53行からなる。聖母は東晋の康帝の時代の人で、仙術を学び、その術が玄妙に達したので神仙として廟に祭られた。『自叙帖』らが遒痩であるのに比べて、本帖は章草の法を交えて温潤な筆致を示している。元祐3年(1088年)に刻され、石は西安碑林に現存する。
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