竜陽君とは? わかりやすく解説

竜陽君

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/11/17 10:10 UTC 版)

竜陽君(りゅうようくん)は、戦国時代公子である。

戦国策の魏策にある話では[1]、竜陽君が魏の安釐王とともに釣りをしていた際、より大きい魚を釣って喜ぶ王に対して、竜陽君が涙を流した。王が涙の理由を尋ねると、竜陽君が答えて言うことに、「今、ご寵愛を受けている私も、より美しい者が現れると、王のご寵愛を失ってしまう。そのことを思うと悲しくて涙が出るのです」と。これを聞いた王の竜陽君への寵愛はさらに強く、「今後、私に美人を献上しるなら、その人を処刑すると思え」と詔したという。

毛利貞斎、『絵本通俗戦国策』の一篇:「竜陽君想失寵涕下」とある。

後代では男性同性愛男色)を表す言葉の1つとしてこの人名が用いられた[2]

脚注

  1. ^ 『戦国策』魏四「魏王與龍陽君共船而釣」
  2. ^ 『紅楼夢』第9回「學中廣有青年子弟、不免偶動了龍陽之興。」




固有名詞の分類


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「竜陽君」の関連用語

竜陽君のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



竜陽君のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの竜陽君 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2024 GRAS Group, Inc.RSS