真夜中の鎮魂歌とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 固有名詞の種類 > 製品 > 文学作品 > 小説 > 栗本薫の小説 > 真夜中の鎮魂歌の意味・解説 

真夜中の鎮魂歌

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2009/06/19 22:16 UTC 版)

真夜中の鎮魂歌』(まよなかのレクイエム)は、栗本薫によるハードボイルド小説。

概要

左手を切断された天才ジャズ・ピアニストと若きトランペッターとの愛憎劇。

1986年11月25日にカドカワノベルズ角川書店)から書き下ろしで刊行された(ISBN 4-04-770951-4)。のち、1988年1月10日に角川文庫版(ISBN 4-04-150028-1)が刊行されている。表紙はノベルズ版、文庫版ともに福田隆義が担当している。

巻末の「あとがき」によれば、本作が執筆されたのは1975年であるという。テレビドラマ『悪魔のようなあいつ』にインスパイアされたという作品で、当時のタイトルは『真夜中の天使』であった。しかし、本書の出版が決まった際、栗本は既に同名の別作品を刊行していたため、タイトルを変更した。本作に登場する今西良は、この別作品の主人公と同名であるが、「あとがき」によれば全くの別人であるという。


注意:以降の記述で物語・作品・登場人物に関する核心部分が明かされています。


あらすじ

かつて天才ジャズ・ピアニストとしてバド・パウエルにも例えられた男、風間四郎。しかし、麻薬がらみでヤクザとトラブルになり、左手を切断されてからは、暴力団幹部としてやさぐれた日々を送っていた。

ある日、風間は岸壁で暴走族との喧嘩に巻き込まれた若者と出会う。狼のような激しさを持つその青年・今西良が吹くトランペットの音に、風間は強く惹かれていった。

今西良、そして無垢な少女・高野ミキとの出会いが、風間の凍りついた心を少しずつ溶かし始めていた。しかし、そこから広がっていった波紋がやがて悲劇を引き起こし、彼らを激しい愛憎劇の中へと巻き込んでいく。

主要な登場人物

風間四郎
暴力団・立川組の幹部。麻薬がらみで左手を失った天才ジャズ・ピアニスト。
今西良
狼のような雰囲気を持った青年。ジャズ・トランペッター。
高野ミキ
立川組系の芸能プロダクション・江崎プロに所属する14歳の歌手の卵。
西村礼二
人気作詞家。プレイボーイとしての悪名が高い。
塙雪子
元モデルの女優。かつて清純派として知られたが、スキャンダルで人気が急落した。
山村国男
兵庫県警の刑事。殺人容疑で今西良を追っている。
松本修
暴走族の少年。




固有名詞の分類


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「真夜中の鎮魂歌」の関連用語

真夜中の鎮魂歌のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



真夜中の鎮魂歌のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの真夜中の鎮魂歌 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS