熊野神社 (郡上市)
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熊野神社 | |
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所在地 | 岐阜県郡上市美並町山田37 |
位置 | 北緯35度40分46.9秒 東経136度56分57.4秒 / 北緯35.679694度 東経136.949278度座標: 北緯35度40分46.9秒 東経136度56分57.4秒 / 北緯35.679694度 東経136.949278度 |
主祭神 | 家津御子神、夫須美女神、速玉男神 |
創建 | 養老年間 |
本殿の様式 | 神明造 |
例祭 | 旧暦2月1日→4月1日→ 3月第4日曜日 |
熊野神社は、岐阜県郡上市美並町山田に鎮座する神社(熊野神社)。
概要
養老年間、泰澄が創建した郡上郡の四十九社の一つである[1]。 応和元年、熊野のから俊応という尼が来訪して夢告に従い庵を結び、持っていた石が成長して弥勒石となり、刺した杖が育ち神の御杖杉となったと伝わる。弥勒石は弥勒堂に収められ、神の御杖杉は参道入口にあって幹回り9.5メートル、樹齢1000年の巨木として昭和9年に日本国指定の天然記念物となった。 天正十八年、備後国の最広寺の僧である禅甫が観音像をもたらし、観音堂が建立された。元和年間に焼けるが万治三年に再興され、海水山観音寺として後に別当寺となった。観音寺は昭和十二年に改築され、社務所となっている。 他に別当寺として千長院があり、延宝七年に円空が訪れて円空仏を彫刻して遺している。 本殿の棟札は万治三年、正徳四年、嘉永三年のみのがあり、現在の本殿は嘉永三年のものである。
祭神
- 家津御子神、夫須美女神、速玉男神
境内社
- 稲荷社
- 愛宕社
- 弥勒堂
文化財
- 郡上市重要民俗文化財[2]
- 円空作十一面観世音菩薩立像他円空仏11点
- 木造古楽面
- 木造十一面観音座像
- 木造阿弥陀如来座像
- 木造虚空蔵菩薩立像
- 木造薬師如来立像
- 木造狛犬 阿形・吽形
- 鰐口
- 観音堂の鰐口
- 柄鏡
- 木造扁額 額文 『熊野大権現』
- 紙本墨書仏垂般涅槃略説教誡経
- 大般若経 巻五七二、五七四、五七五、五七六、五七七、五七九、五八〇
- 祭礼神輿
- お鍬神輿
- 木造龍頭
- 鉄製護摩炉
- 木造版木
- 麻製幟 『熊野宮』
脚注
- ^ 美並村 1981, p. 635.
- ^ “文化財一覧(令和6年2月1日現在)” (PDF). 郡上市. 2025年9月6日閲覧。
参考文献
- 美並村教育委員会 編『美並村史 通史編 上巻』美並村、1981年。
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