浄妙寺_(宇治市)とは? わかりやすく解説

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浄妙寺 (宇治市)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/02/08 06:46 UTC 版)

浄妙寺
浄妙寺跡碑(宇治市立木幡小学校正門前)
所在地 京都府宇治市
創建年 1007年
開基 藤原道長
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浄妙寺(じょうみょうじ)は、現在の京都府宇治市木幡にあった寺院。木幡寺とも呼ばれた[1]1007年寛弘4年)に藤原道長によって建立され[2]藤原北家の重要人物を弔う菩提寺だったが、1462年寛正3年)の土一揆で焦土となり廃絶したとみられる[3]

開基

藤原道長は、1005年(寛弘2年)に木幡三昧堂を、その後も多くの建物を建て、1007年に浄妙寺を完成させた[2]。1005年10月の供養会には、道長や中関白家藤原伊周藤原隆家など多くの人が参加した[4]

経過

発掘

1966年(昭和41年)に宇治市立木幡小学校建設が予定されることになり、1967年(昭和42年)1月26日から2週間の予定で学校予定地の試掘調査が行われた。終了予定の2日前に礎石1点が発掘されたことをきっかけに、三昧堂跡が発見された。その結果、小学校校舎は寺跡の南端よりさらに南に建設し、寺跡は校庭とし、遺跡全体は校庭地下に保存することとなった。 この後、浄妙寺は2度の再発掘が行われ、1回目は1990年(平成2年)、2回目は2003年(平成15年)度から4か年計画で、いずれも夏休み期間中のみに実施された[5]

脚注

  1. ^ 日本大百科全書(ニッポニカ). “浄妙寺”. コトバンク. 2018年8月14日閲覧。
  2. ^ a b 岡本(2006)p.42
  3. ^ 杉本・荒川・浜中・吹田(1996)p.126
  4. ^ 林屋・藤岡(1973)p.430
  5. ^ 杉本宏『日本の遺跡6 宇治遺跡群』p.31

参考文献

  • 岡本望『やさしい宇治の歴史』2006年
  • 杉本宏・荒川史・浜中邦弘・吹田直子『発掘ものがたり宇治』1996年
  • 林屋辰三郎・藤岡謙二郎編集『宇治市史1 古代の歴史と景観』1973年

関連項目

外部リンク


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