沼津海軍工廠とは? わかりやすく解説

沼津海軍工廠

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/01/12 14:39 UTC 版)

沼津海軍工廠(ぬまづかいぐんこうしょう)は、かつて静岡県沼津市にあった海軍工廠

概要

沢田、熊堂にまたがる広大な土地に、1943年(昭和18年)6月開設[1]。市内・県内の中等学校の生徒を含む[2]約20000人の工員が働き、無線部で電波探信儀が航空無線部で航空用無線機が製造されていた。なおこの開設に伴い沢田にあった家屋は全戸強制移転させられた[1]

第二次世界大戦後、連合国軍最高司令官総司令部(GHQ)の指示により行われた保有貴金属の調査では、沼津海軍工廠において海軍艦政本部管理の塊が569キロ保管されていたことが記録されている[3]

戦後は跡地は田地に戻され、建物は沼津市立第一中学校の校舎に充てられた[2]

工廠長

  • 中嶋省三郎 少将:1943年6月1日 - 1945年10月15日(1943年11月1日:中将)[4]

脚注

  1. ^ a b 軍需工場の進出”. 沼津市. 2020年2月19日閲覧。
  2. ^ a b 沼津市における戦災の状況(静岡県)”. 総務省. 2020年2月19日閲覧。
  3. ^ 白金はロケット戦闘機「秋水」製造用に(昭和20年10月20日 朝日新聞)『昭和ニュース辞典第8巻 昭和17年/昭和20年』p148 毎日コミュニケーションズ刊 1994年
  4. ^ 海軍歴史保存会編『日本海軍史』第9巻〈将官履歴上〉、第一法規出版、1995年、330頁。

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