民衆出版社とは? わかりやすく解説

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民衆出版社

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/11/11 14:28 UTC 版)

民衆出版社
業種 出版業
設立 1913年
創業者 ニコライ・ニコラエヴィチ・ヴォリンツェフ
本社 ロシア帝国 モスクワ
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民衆出版社(みんしゅうしゅっぱんしゃ、: Народное издательство)は、十月革命前の帝政ロシアの大規模な書籍印刷会社。正式名称は株式会社民衆出版社同社はモスクワで登記され、運営された。

設立の背景

1915年、モスクワのI.L.トルストイ伯爵の名前で発行された「民衆出版社」の株券の名目価値500ルーブルの5株を受け取る権利の一時的な証明書。И. Л. Толстого, Москва, 1915 г.

20世紀初頭までに、ロシアでは印刷物への関心が年々急速に高まり、本が一般大衆の文化への渇望を満たす主な手段であった。印刷物の消費者は、徐々に労働者、都市の小ブルジョア、読み書きのできる農民になっていった。ロシアにおける資本主義の発展ロシア語版英語版による経済成長の過程で、さらに、公教育の普及、公共の閲覧室と図書館の開設が読書の活発化を促進した。何千人もの読者数の増加に伴い、発行部数が増加した。これにより、書籍の制作コストが削減されたことにより、人々にとって本はより身近なものになった[1]

沿革

民衆出版社は、モスクワの貴族ニコライ・ニコラエヴィチ・ヴォリンツェフによって設立され、レフ・トルストイの息子の一人で、作家、ジャーナリスト、教師であるイリヤ・リヴォヴィチ・トルストイロシア語版(1866-1933年)が、同社の取締役会長を務めた。

会社の定款には、「民衆出版社」は「あらゆる種類の印刷物、教科書、視覚教材を出版し、自社および委託によりそれらを販売し、著作権、音楽著作権、美術著作権を運用するために」設立された。同社の資本金は100万ルーブルと定められ、10,000株(1株あたり100ルーブル)に分割された[2]

脚注・参考文献




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