栗林浩とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 人名 > 現代俳句人名事典 > 栗林浩の意味・解説 

栗林浩

栗林浩の俳句

いなびかり二階静かになりにけり
うららかや耳搔くときは後ろ足
すかすかな原爆ドーム秋の風
めまとひや博物館にエノラ・ゲイ
もう二度と蟬は通らず蟬の穴
アリバイは薄暮のからすうりの花
イギリスのうさぎの話灯を消して
エプリルフール脚投げ出して足寂し
クリオネの小さく震へ流氷来
ソムリエのエプロン長し蟾蜍
ブータンの野の夢ばかり冬の蝶
プリズムを潜つて来る流れ星
ラグビーを観てからまはる親の家
傘立てと杖立てのある花の寺
先頭の蟻を知らない蟻の列
冬の夜のおつうが鶴でゐる長さ
列島は湖東あたりで雪折れり
初時雨母象の膝痛むらし
勇魚取り諱は遠見といひにける
囀やナウマン象は石を脱ぐ
地上絵は雨乞ふ祈り鳥魚
大根を吊るだけと言ひ釘を打つ
手を添へて団扇平らに遣ひをり
新巻を提げし手をかえ手をつなぐ
流木に座して夕やけ小やけかな
浅蜊とる少し小舟を傾けて
湯ざめして禽に跫なきごとし
父遠く時計の裏の冷たかり
珊瑚礁を故郷と思ふ金魚かな
白い箱の中が見えないいちえふ忌
眼鏡拭く夏うぐひすを聴くために
短日の自動ピアノの前に椅子
縄跳びのあとはひとりの手毬かな
縄跳びの縄に入れたし秋蛍
自転車に寒の空気を満たしけり
菜の花や「いいひとでした」と言ふつもり
虹立ちぬ脚のひとつはパラグアイ
蟬の穴東独逸に出てしまふ
行過ぎて電車止まりぬ兜子の忌
誰が殯かくも蛍の多き夜は
遠足の殿はまだ議事堂に
野茨やゲバラぼりびあ海がない
長き夜の誰も死なないミステリー
長き夜や浅瀬の鯨帰つたか
階下から西瓜切つたと呼ばれけり
靴の小石捨ててまた履く栗の花
香水や楽譜をめくるのが仕事
駅裏の醤の焦げる文月かな
鹿の中鹿センベイを高く持ち
鹿の恋からまつ色の睫毛して
 



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「栗林浩」の関連用語

栗林浩のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



栗林浩のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
現代俳句協会現代俳句協会
Copyright(C) 現代俳句協会

©2025 GRAS Group, Inc.RSS