有れ、すると有る
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/30 04:25 UTC 版)
有れ、すると有る(アラビア語: كُن فَيَكُونُ、kun fa-yakūnu、クン・ファヤクーヌ)とは、アッラーの創造に関するクルアーンの聖句において、繰り返し登場する文言である。
注釈
- ^ イスラームにおいては、クルアーンが一節も欠くことなく全面的に肯定されるために、クルアーンに基づいてそのように結論づけられる事柄である。
- ^ マルヤムのこと。日本では一般的にマリアとして知られる。
- ^ 天使のこと。
- ^ a b アーダムのこと。
- ^ 原語では「ガイブ」である。天国や地獄、復活の日など、啓示によることでしか知ることのできない、全ての秘められた物事を意味する[7]。
- ^ 人々が目にし、知ることの可能な物事を指す[8]。
- ^ 原語では「スブハーナフ」である。これは動詞「サッバハ」から派生した形であり、語源的には、何かを遠ざけたり隔絶させたりすることを意味する[11]。イスラーム用語としては、アッラーをかれにふさわしくないあらゆる性質から無縁で崇高な存在として讃えることを意味していて[11]、この聖句では、「唯一、自己完結した存在であるアッラーは、子供を持つなどという不完全な性質とは無関係である」ということが意図されている[12][13]。
出典
- ^ a b c “Verse (36:82), Word 9 - Quranic Grammar | The Quranic Arabic Corpus - Word by Word Grammar, Syntax and Morphology of the Holy Quran”. 2021年10月26日閲覧。
- ^ a b c d “Verse (36:82), Word 10 - Quranic Grammar | The Quranic Arabic Corpus - Word by Word Grammar, Syntax and Morphology of the Holy Quran”. 2021年10月26日閲覧。
- ^ “Using the masculine pronoun “He” when referring to Allah, may He be exalted - Islam Question & Answer” (英語). 2021年10月26日閲覧。
- ^ “第2章雌牛章 al-Baqarah 75-141”. 2021年10月26日閲覧。
- ^ a b “第3章イムラーン家章 Al Imran 15-92”. 2021年10月26日閲覧。
- ^ “第6章家畜章 al-An'am 36-110”. 2021年10月26日閲覧。
- ^ サイード佐藤・1363頁
- ^ サイード佐藤・259頁
- ^ “第16章蜜蜂章 an-Nahl 1-50”. 2021年10月26日閲覧。
- ^ “第19章マルヤム章 Maryam 1-98”. 2021年10月26日閲覧。
- ^ a b サイード佐藤・1356頁
- ^ サイード佐藤・619頁
- ^ サイード佐藤・32頁
- ^ “第36章ヤースィーン章 Yasin 28-83”. 2021年10月26日閲覧。
- ^ “第40章ガーフィル章 Ghafir 41-85”. 2021年10月26日閲覧。
[続きの解説]
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- 2 有れ、すると有るの概要
- 3 参考文献
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