旅人の真実
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/10 02:44 UTC 版)
(たびびとのしんじつ) 《香菜里屋》を訪れたある男が“金色のカクテル”を注文する。工藤が、カクテルならとすぐ近くの別の店を紹介すると、男は「バーなんて名ばかりか」と捨てぜりふを残して去っていった。飯島七緒は、全く同じ光景を東銀座のバーで見たことがあった。 工藤が紹介したのは、池尻大橋で《プロフェッショナル・バー香月》を営む、香月圭吾という男。香月は、例の男に“金色のカクテル”を出したが、男はそれも気に入らなかったようで、同じセリフを残していったらしい。 後日、七緒はバー香月を訪れ、香月がその後、彼、広末という男が望む“金色のカクテル”を作ることができたこと、広末はオリジナルカクテルの大会に出場する恋人のために躍起になっていたという事情を知る。だが間もなく、七緒は新聞の三面記事で広末の死を知ることとなる。
※この「旅人の真実」の解説は、「桜宵」の解説の一部です。
「旅人の真実」を含む「桜宵」の記事については、「桜宵」の概要を参照ください。
- 旅人の真実のページへのリンク