握奇陣とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > 握奇陣の意味・解説 

握奇陣

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/04/29 07:52 UTC 版)

ナビゲーションに移動 検索に移動

握奇陣(あっきじん)は、陣形のひとつである。

概要

中国黄帝の所伝を風后が祖述したものであるという。

范蠡楽毅韓信などの武将がこれを研究、採用して勝利をおさめたといい、日本でも古くから知られた。

その基本陣形は「黄帝縦布握奇陣」である。縦布陣は縦長に隊を布置するもので、「天」の2隊を縦に重ねて、これに「地」の4隊を控えて、左右両翼には「風」2隊・「雲」2隊を十文字に置いて、その後方に「天衡」4隊を置いた。前後・左右に対称な陣形である。

しかし、このような陣形は実用的であるとはいえず、より実用的にしたものが「風后握奇陣」である。これは「握奇隊」が中央にあって、これを「衡隊」(本主力)が布置され、その周囲に「虎」・「蛇」・「風」・「雲」・「鳥」・「龍」がかこみ、後方に総予備隊を控えさせる。

風后握奇陣をさらに変化させた「曾公亮演黄帝所伝風后握奇陣」では、大将の握奇隊のほかに、「天」・「地」・「風」・「雲」の4隊を正兵として、「龍」・「虎」・「鳥」・「蛇」の4隊を奇兵として、別に遊軍を分派する。握奇陣の名称はここに起こった。

握奇陣は日本の兵学家によっても研究されたが、もともと大編成であることが前提で、そのまま採用されることは無かった。ただし、その構成要素である大将握奇の隊を控え置くこと、また、正兵・奇兵の組み合わせなどの原則は採用された。




英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「握奇陣」の関連用語

1
4% |||||

握奇陣のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



握奇陣のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの握奇陣 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS