戦国策による記述
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/04 14:54 UTC 版)
田駢に関しては、戦国策にも記述がある。 それによれば、 斉のある男が、田駢にお目通りして、こう言った。 「先生は、高義の士と伺って参りました。官途に就いてはなくても、是非とも下働きに使わせてもらいとうございます。」 それを聞いた田駢は、 「君は、どこでそれを聞いたのかね?」 と問うと、男は、 「私の隣家の娘より、聞きました。」 と答えた。田駢は、 「それはどういうことか?」 と尋ねると、男は、 「私の隣家の娘は、嫁いではいませんが、すでに三十歳で、七人の子供をお持ちです。嫁入りはしておりませんが、子供が生まれたのは、何処かに嫁いだも同然で、嫁入りに関しては一切経験済みです。先生は、官途には就いておりませんが、お暮しは、千鍾(一鍾は六石四斗)の豊かさであり、召使が百人の多さであり、官途に就いていることと大して変わりませんので、富に関しては一切経験済みです。」 と答えた。つまり、隣家の娘は嫁入りは経験済みで、田駢は富は経験済みだから、その隣家の娘を嫁がないか?という申し出だが、田駢はこれを断った。
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