愛媛亜熱帯植物園
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/02/06 20:25 UTC 版)
愛媛亜熱帯植物園 | |
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園内にあるマレーシア原産のヤシ、ニボンヤシ(Oncosperma tigillarium)
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施設情報 | |
事業主体 | 窪田椰子園 |
開園 | 1959年 |
所在地 | 〒791-3164 愛媛県伊予郡松前町中川原928 |
位置 | 北緯33度48分02.1秒 東経132度44分59.4秒 / 北緯33.800583度 東経132.749833度座標: 北緯33度48分02.1秒 東経132度44分59.4秒 / 北緯33.800583度 東経132.749833度 |
愛媛亜熱帯植物園(えひめあねったいしょくぶつえん)は、愛媛県松前町にあった椰子林及び植物園。園長は設立者でもある窪田義直。
植物園自然保護国際機構(BGCI)による認証コード、およびハーバリウムのイニシャルはMASAK [1]。
概要
植物は特にヤシ科に特化していた。ワシントンヤシやカナリーヤシなど約70種類のヤシ科の植物が植えられており、このほかに約56種の亜熱帯植物も生育していた[2]。園内のヤシ類は、カナリーヤシなどのほか、ビロウ、ヤタイヤシ、クロツグ、パルメットなどが植栽されていた[3]。また、熱帯の花木では,アメリカデイゴ、オキナワデイゴなどが混植されていた[3]。
入口の右側には、窪田義直が植物園設立に関して妻・雅子の協力に感謝の気持ちを表して設置した記念石碑「設置功労者窪田マサ子之碑」があった。
歴史

私立の植物園で、設立者の窪田義直は1933年(昭和8年)頃に農家の庭先で目に留まったヤシを分穣してもらい、自邸内に植えたことをきっかけにヤシ類の収集を始めた[3]。
1960年(昭和35年)に愛媛県から学術研究及び観光用に認められ、県指定の亜熱帯植物園と名を改めた(それまでは窪田ヤシ園と称していた)[3]。
1969年(昭和44年)には博物館法第29条に規定する博物館に相当する施設として文部大臣(当時)より指定を受け、日本植物園協会の正会員にもなった[3]。
愛媛県報によると愛媛県教育委員会告示第9号により2005年(平成17年)10月14日付で博物館に相当する施設の指定を取り消されている[4]。
2007年時点では管理がされておらず、草木が無造作に生い茂っている[5]。Google ストリートビューでは、2014年1月時点ではヤシが生えていることが確認できるが、その後すべて伐採され愛媛信用金庫のテニスコートが跡地に建設された。
所在地
- 愛媛県伊予郡松前町中川原928[4]
脚注
- ^ Kubota Palm Garden-Botanical Gardens Conservation International.
- ^ “営業店小史”. 松前町. p. 860. 2025年2月6日閲覧。
- ^ a b c d e “全科協ニュース vol.5 No.2”. 全国科学博物館協議会. p. 6. 2025年2月6日閲覧。
- ^ a b “愛媛県報第1702号”. 愛媛県. p. 1058. 2025年2月6日閲覧。
- ^ 愛媛亜熱帯植物園、1 村さんの写心ブログ、2007年9月7日
外部リンク
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