弦楽四重奏曲第9番 (ショスタコーヴィチ)とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > 弦楽四重奏曲第9番 (ショスタコーヴィチ)の意味・解説 

弦楽四重奏曲第9番 (ショスタコーヴィチ)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/01/23 18:46 UTC 版)

弦楽四重奏曲第9番 変ホ長調 作品117 は、ドミートリイ・ショスタコーヴィチ1964年に作曲した弦楽四重奏曲である。初演は同年11月20日ベートーヴェン弦楽四重奏団英語版によってモスクワで行われ、2番目の妻であるイリーナに捧げられた。

概要

ショスタコーヴィチは他の作曲家に比べ、自身の作品を改訂したり変更することはあまり無いタイプの作曲家であるが、本作はその中でも稀な例の一つであり、1964年に本作を作曲する以前に、1961年の秋に初稿となる作品を書いている。しかし、うつ病の悪化や自身の作品に対する自己批判などを原因として、一度完成させた作品の譜面を暖炉で燃やし破棄してしまっている。

最初の作品を破棄した後、3年がかりで新たに作曲し1964年5月28日に完成したのが本作であるが、初演を行ったベートーヴェン弦楽四重奏団の第1ヴァイオリニストであったドミトリー・ツィガノフ(Dmitri Tsyganov)は、最初に書かれた作品はショスタコーヴィチが子供の頃に作曲した主題に基づいており、その後作曲された作品(本作)とは完全に異なっていたと証言している。

2003年になって、破棄を免れた初版と見られるアレグレットの楽章(全体のスケッチと、一部完成したスコア)が発見されており、補筆・演奏されている。

曲の構成

全5楽章、演奏時間は約25分。全楽章は連続して演奏される。

参考文献

ドミートリイ・ショスタコーヴィチ弦楽四重奏曲
第1番 - 第2番 - 第3番 - 第4番 - 第5番 - 第6番 - 第7番 - 第8番 - 第9番 - 第10番 - 第11番 - 第12番 - 第13番 - 第14番 - 第15番



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「弦楽四重奏曲第9番 (ショスタコーヴィチ)」の関連用語

弦楽四重奏曲第9番 (ショスタコーヴィチ)のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



弦楽四重奏曲第9番 (ショスタコーヴィチ)のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの弦楽四重奏曲第9番 (ショスタコーヴィチ) (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS