幽ブックス(ゆうブックス、幽BOOKS)は、株式会社KADOKAWAが発行しているレーベル。編集は同社のブランドカンパニーの1つである角川書店が担当している[1]。怪談文芸誌『幽』が母体となっている。監修統括は東雅夫が務めている[2]。児童書から長編小説、短編集、実話系怪談集、古典の復刻、翻訳まで、幅広く怪談に関する本を出版している。小説作品の作風は、ファンタスティックなものもあれば、純文学的ものや怪奇小説的要素の強いものなど様々であり、怪談という枠組みの中で、それぞれの著者が才能を発揮している。『幽』文学賞受賞作品も本レーベルに収録されている。文庫化時にはMF文庫ダ・ヴィンチに収録される場合が多い。2013年9月までは発行・編集ともにメディアファクトリーが行っていたが、2013年10月、発行元が株式会社KADOKAWAへ移行した[3]。2014年10月、編集担当が角川書店に移行する[1]。
刊行リスト
タイトル |
著者 |
備考 |
あちん |
雀野日名子 |
第2回『幽』怪談文学賞大賞受賞作 |
美しい果実 |
唐瓜直 |
第9回『幽』文学賞短編部門大賞受賞作 |
営繕かるかや怪異譚 |
小野不由美 |
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お咒い日和 その解説と実際 |
加門七海 |
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怪獣文藝 |
東雅夫 |
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怪談を書く怪談 |
加門七海 |
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怪談狩り |
中山市朗 |
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怪談狩り 赤い顔 |
中山市朗 |
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消えてなくなっても |
椰月美智子 |
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鬼談 |
京極夏彦 |
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鬼談百景 |
小野不由美 |
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獣王 |
黒史郎 |
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眩談 |
京極夏彦 |
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恋地獄 |
花房観音 |
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ゴーストハントシリーズ |
小野不由美 |
悪霊シリーズリライト新装版 |
七面坂心中 |
水沫流人 |
第1回『幽』怪談文学賞長編部門優秀賞受賞作 |
心霊づきあい 11人の作法 |
加門七海 |
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そこはかさん |
沙木とも子 |
第8回『幽』怪談文学賞短編部門大賞受賞作 |
血で描く |
唐沢俊一 |
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常夜 |
石川緑 |
第8回『幽』怪談文学賞長編部門大賞受賞作 |
隣之怪 蔵の中 |
木原浩勝 |
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隣之怪 木守り |
木原浩勝 |
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隣之怪 病の間 |
木原浩勝 |
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晴れ女の耳 |
東直子 |
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深泥丘奇談 |
綾辻行人 |
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深泥丘奇談・続 |
綾辻行人 |
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冥談 |
京極夏彦 |
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山白朝子短篇集 死者のための音楽 |
山白朝子 |
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山の霊異記 赤いヤッケの男 |
安曇潤平 |
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山の霊異記 黒い遭難碑 |
安曇潤平 |
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山の霊異記 ヒュッテは夜嗤う |
安曇潤平 |
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遊郭のはなし |
長島槇子 |
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幽談 |
京極夏彦 |
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夜は一緒に散歩しよ |
黒史郎 |
第1回『幽』怪談文学賞長編部門大賞受賞作 |
るんびにの子供 |
宇佐美まこと |
第1回『幽』怪談文学賞短編部門受賞作 |
幽クラシックスシリーズ
タイトル |
著者 |
備考 |
お岩 小山内薫怪談集 |
東雅夫編 |
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英国幽霊案内 |
ピーター・アンダーウッド 南條竹則編訳 |
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地獄 英国怪談中篇傑作集 |
南條竹則編訳 |
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飛騨の怪談 新編・綺堂怪奇名作選 |
東雅夫編 |
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昭和の怪談実話 ヴィンテージ・コレクション |
東雅夫編 |
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大正の怪談実話 ヴィンテージ・コレクション |
東雅夫編 |
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明治の怪談実話 ヴィンテージ・コレクション |
東雅夫編 |
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こども怪談シリーズ
タイトル |
著者 |
備考 |
しんみみぶくろ1 妖怪モノノケBOX |
村上健司 |
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しんみみぶくろ2 幽霊屋敷ノート |
田中裕 |
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しんみみぶくろ3 狐と狸のバケ合戦 |
村上健司 |
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しんみみぶくろ4 心霊写真アルバム |
田中裕 |
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しんみみぶくろ5 幽霊学級 |
村上健司 |
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旧怪談 耳袋より |
京極夏彦 |
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怪談双書
タイトル |
著者 |
備考 |
怪談之怪之怪談 |
怪談之怪 |
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怪談の学校 |
怪談之怪 |
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怪談徒然草 |
加門七海 |
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怪を訊く日々 |
福澤徹三 |
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脚注
- ^ a b 『幽』『Mei(冥)』からのお知らせ | ダ・ヴィンチニュース
- ^ 恭賀新年 : 東雅夫の幻妖ブックブログ
- ^ (株)KADOKAWA - マイナビ2016
関連項目