帝国議会図書館とは? わかりやすく解説

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帝国議会図書館

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/08/10 23:17 UTC 版)

国会議事堂本館(2009年撮影)

帝国議会図書館(ていこくぎかいとしょかん)は、貴族院図書館衆議院図書館の総称。貴衆各院の図書館は、1891年明治24年)に設立された各院図書室を起源とする。

国会法の施行に伴い、文部省帝国図書館と共に国立国会図書館となった。

沿革

1890年(明治23年)、初代の仮議事堂が創建され、二階建ての文庫が貴族院と衆議院に一つずつと、八坪の文庫が貴族院にもう一つ置かれた。[1]

しかし、1891年(明治24年)1月20日、火災によって議事堂が全焼し、貴族院では1005冊の本が焼失した。[1]

新たに作られた第二次仮議事堂当時の図面では、貴族院側に二か所、衆議院側に二か所の計四か所に文庫が置かれた。[1]

1901年(明治34年)、議事堂の西南側の空き地に、衆議院図書館のが新築された。8月から工事を始め、同年12月7日に開館式が挙行された。[1]

1925年(大正14年)、工事中の不慮の火災がもととなり、第二次の仮議事堂はがほぼ全焼し、これに伴って貴族院の蔵書が大きく被害を受けた。一方で別棟として西南側にあった衆議院の図書館は、火災の被害を免れた。[1]

再建された第三次の仮議事堂にも、これまでと同様に、両院に書庫が置かれた。[1]

1936年(昭和11年)、永田町の国会議事堂が竣工し、書籍に関するスペースは四階部分に集約された。貴族院には、閲覧室、新聞雑誌閲覧室、五つの書庫、衆議院には、両閲覧室と四つの書庫が設けられた。[1]

1948年(昭和23年)、国立国会図書館の設置に伴い、吸収された。

関連項目

  1. ^ a b c d e f g 葦名 ふみ (2023-01). “帝国議会の“図書館”は どこにあったのか?”. 国立国会図書館月報 (国立国会図書館) 741: 16-25. https://dl.ndl.go.jp/view/download/digidepo_12394780_po_geppo2301.pdf?contentNo=1#page=18. 



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