岩尾美義とは? わかりやすく解説

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岩尾美義

岩尾美義の俳句

うつうつと薩摩の国の金鳳華
うるし掻く柩のなかの男かな
おぼろ夜の馬あらわれて錆びはじむ
なみだつぶ空より下は紫蘇畑
にわとりを五月六月縫い合わし
にんじんを三人で掘る雨の跡
ひとり浮く夕日の奥の薬刈り
もの音は枯木に移るかたつむり
わがなかに朱肉のけむる蝸牛
一匹の猫を地べたに秋彼岸
人形の木が五六本すみれ草
何となく柩のなかの胡麻のつぶ
僧形の魚をたどれば花あやめ
優曇華の日和や僧侶うしろむき
天秤にくすり盛る日の蓬草
山ざくら臍の緒ながく恐ろしく
木の中がよく見え母に枇杷の雨
梟がうごいてつかむ青世界
梨を食う此岸のわれは箒かな
榛の花いつかは人の中で死ぬ
死者燃えるすこし菜の花わらべ唄
沈丁花はらえば見える赤ん坊
炎天に舟となる木の並び立つ
炎天や埋葬の地図まっしろに
焼いて食う目刺を神がにぎやかに
白葡萄しずかに山がこわされる
白髪のまひるを馬が剥いでいる
空部屋に石ひとつ置く秋の国
釘音にしろさるすべり澎湃と
霊ひとつ空壜にある燕子花
音楽に蝙蝠がいてしわぶけり
 




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