山口喜三とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > 山口喜三の意味・解説 

山口喜三

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/04/24 05:58 UTC 版)

山口 喜三(やまぐち きぞう、1962年 - )は、日本の実業家株式会社松翁軒代表取締役社長、11代目[1][2]

人物・経歴

1962年、長崎市生まれ。立教大学経済学部卒業。大学卒業後、東京と千葉の和菓子店での菓子職人修業を経て、1991年に株式会社松翁軒に入社し、カステラを焼き始める[1][3]。松翁軒は、1681年(天保元年)創業の長崎に本店を置くカステラの老舗である[4]

1994年、スペインマドリードの菓子店「「オルノ・サン・オノフレ」にて、長崎カステラの製法を伝授し、約420年ぶりとなるカステラの里帰りを果たすなど、文化の継承と国際交流の取り組みを行った[5]。また、1996年にはポルトガルの菓子職人を受け入れ、カステラの製造指導を行った[5]

2007年には、戦前に店頭から姿を消していた、江戸時代の高級カステラである「五三焼」を復活[1][5]

2009年に、11代目当主として松翁軒代表取締役社長に就任[1][2]。2011年に、カステラ文化研究会を発足。2012年、同研究会で、坂本龍馬のレシピに則り、炭火の弾き釜を使った『龍馬のカステラ』を再現した[1]。これは2010年放送のNHK大河ドラマ龍馬伝』で、龍馬の亀山社中がカステラを焼くシーンがあったが、松翁軒では、彼らが幕末に残した雑記帳『雄魂姓名録』に記されていたレシピを元に再現に挑み製造したものである[6][7]

2015年には、冊子である「よむカステラ」の発行人を先代で10代目の父貞一郎から引き継いで、カステラ文化を歴史ある長崎から発信している[1][8]

脚注




英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  
  •  山口喜三のページへのリンク

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「山口喜三」の関連用語

山口喜三のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



山口喜三のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの山口喜三 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS