小坂恭子 (女優)とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > 小坂恭子 (女優)の意味・解説 

小坂恭子 (女優)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/07/19 09:24 UTC 版)

小坂 恭子(こさか きょうこ)は女優。

来歴

広島生まれでに生まれ60年代に東京の大学で学び、ピエール=ドミニク・ゲッソォというシネアストと知り合い、彼の映画に出演し、ゲッソォともにフランスに飛び立ったち、はゴダールやトリュフォーといった映画人と交友を持つが、アジア人である自分がパリで女優をすることに限界を感じていた。、[1]アンナ・カリーナとともにジャン=リュック・ゴダールメイド・イン・USA』(1966)に出演した女優であり、フランソワ・トリュフォー家庭』(1970)の「キョウコ」のモデルとなり[2]、同作でアントワーヌ・ドワネル()の家に届けられる薔薇の花に添えられているメッセージは、実際に彼女がトリュフォーへ宛てたものだったという[3]。娘はゲッソォ明子で映画監督ピエール=ドミニク・ゲッソォと小坂の娘[4]。なおピエールは「ピエール・ドミニク・ゲッソー」とも訳される[5]

日本の自主映画「私の詩集」に出演[6]。この作品は山田宏一監督作品であり[7]、トリュフォーも資金提供した短編映画である[8]

1961年にフランソワ・トリュフォーが撮った『突然炎のごとく』に感銘を受け、トリュフォーに手紙を送りヌーヴェル・ヴァーグの作家たちと繋がる、山田宏一吉村実子とも親交があり、ユニ・フランス・フィルムに勤務していた帰国後はモデルとしても活躍していた。[9]

イドリサ・ギロ、メラニー・パヴィによる初監督ドキュメンタリー作品『Ashes/灰』で取り上げられ、第1回広島国際映画祭の招待作品として日本で初上映された。本作には明子とギロたちのリサーで、アメリカスイスの映像アーカイブで見つけた、小坂出演のヌーヴエルヴァーグの映画が3本(クロード・シャンピオン『Quatre d'entre elles』(1968)、ゴダール『メイド・イン・USA』(1966)、ピエール=ドミニク・ゲッソォ『Bye Bye Butterfly』(1969))[10]流用されている[11]

出演

日本

  • 私の詩集(1964年)(自主映画)

フランス

  • Quatre d'entre elles 若い狼たち Kyoko (segment "16 ans-Sylvie")
  • 1966Made in U.S.A メイドインUSA Doris Mizoguchi (uncredited)
  • 死後に「Ashes/灰」[12]

脚注

  1. ^ https://ovninavi.com/788art/
  2. ^ 『Ashes/灰』”. Institut français du Japon. 2022年7月17日閲覧。
  3. ^ http://indietokyo.com/?p=1980 アンスティチュ・フランセ日本のメディア・コンテンツ文化産業部門アシスタント、映画雑誌NOBODY編集部員の楠大史の文より。
  4. ^ https://ovninavi.com/788art/ 
  5. ^ https://press.moviewalker.jp/person/61775/
  6. ^ 山田宏一「ゴダール、わがアンナ・カリーナ時代」 単行本(出版社:ワイズ出版 (2010/6/1) 341p-355pの341p ) – 2010/6/1
  7. ^ https://www.nobodymag.com/interview/melaniepavy/index1.html たとえば40年ぶりに級友である山田宏一さん(恭子さんは、彼の映像作品『私の詩』で主演を務めていました)に会ったのは、彼女が65歳のときのことです。
  8. ^ https://twitter.com/chocoramastudio/status/1104714591081099265
  9. ^ https://twitter.com/chocoramastudio/status/1104714591081099265
  10. ^ https://www.nobodymag.com/interview/melaniepavy/index1.html クロード・シャンピオン『Quatre d'entre elles』(1968)、ジャン=リュック・ゴダール『メイド・イン・USA』(1966)、ピエール=ドミニク・ゲッソォ『Bye Bye Butterfly』(1969)といった作品のなかに映像として残っている彼女は当時20~25歳でしたが、
  11. ^ https://www.villakujoyama.jp/ja/resident/ ヴィラ九条山
  12. ^ 重なり合う歴史/物語(Histoire)の旅へ 『Ashes/灰』−−広島、東京、パリ、ニューヨークメラニー・パヴィ監督 interview

関連項目

外部リンク




英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  
  •  小坂恭子 (女優)のページへのリンク

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「小坂恭子 (女優)」の関連用語

小坂恭子 (女優)のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



小坂恭子 (女優)のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの小坂恭子 (女優) (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS