将作少府とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > 将作少府の意味・解説 

将作少府

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/06/03 19:48 UTC 版)

将作少府(しょうさくしょうふ)は、古代中国の前漢にあった官職である。宮殿の造営・修理を掌った。紀元前144年将作大匠と改称した。

解説

史書の中では将作大匠の前身としてわずかに触れられるのみである。『史記』によれば、前漢の景帝中6年(紀元前144年)に、多くの官の名を改めた中に、将作少府から将作大匠への改称があった[1]。『漢書』百官公卿表も同じ年の改称を記す[2]

「百官公卿表」によれば、二人の(将作少府丞)、左候、右候・中候を部下に持った[2]。石庫令、東園主章令、左校令、右校令、前校令、後校令、中校令の7令が属官としてつき、それぞれ石戸丞など7丞が補佐した[2]。また、主章長と主章丞もついた[2]

秦・漢には別に少府という官職があり、前漢初期には少府も宮殿の造営に関与していた。官名の類似もふまえ、もと秦では宮殿の造営を少府が担っており、将作少府は少府から分離して作られたとする説がある[3]

脚注

  1. ^ 『史記』巻11、孝景帝紀第11、中6年。ちくま学芸文庫『史記』331頁。
  2. ^ a b c d 『漢書』巻19上、百官公卿表第7上。『『漢書』百官公卿表訳注』111頁。
  3. ^ 大庭脩『秦漢法制史の研究』、創文社、1982年、32頁。

参考文献

  • 司馬遷史記
  • 班固著、『漢書
    • 大庭脩監修、漢書百官公卿表研究会『『漢書』百官公卿表訳注』、朋友書店、2014年。
  • 大庭脩『秦漢法制史の研究』、創文社、1982年

外部リンク




英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  
  •  将作少府のページへのリンク

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「将作少府」の関連用語

将作少府のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



将作少府のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの将作少府 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS