女ともだち (ルース・レンデルの小説)とは? わかりやすく解説

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女ともだち (ルース・レンデルの小説)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/12/10 01:13 UTC 版)

女ともだち』(おんなともだち、The New Girl Friend)は、1983年に発表されたルース・レンデルによる短編推理小説。また、表題作を含む短編集。2014年フランスで映画化もされている[1]

主な登場人物

クリス(クリスティン)
男性恐怖症の人妻。女のような男性が好き。パートタイマーで働いている。
グレアム
クリスの夫。がっしりとした体格と日に焼けた男性。デイビーの飲み友達。
デイビー(デイヴィッド)
アンジーの夫。女性的で金髪の美形。自分が着るための高価な女の服や靴を所有。金持ちの一人っ子。
アンジー
デイビーの妻。四人は家族ぐるみの付き合いをしている。姉の家によく出かける。

物語

クリスはアンジーの家に遊びに行き、テーブルで「ヴォーグ」を読んでいる長い金髪の女と出会う。デイビーの妹かと最初は思うが彼が一人っ子だと聞いたのを思い出し、デイビーその人だと気づき驚くも、クリス自身やアンジーよりずっときれいで女そのものに見えるのに感銘を受ける。それから女装したしたデイビーとデーㇳをするようになる。デービーのほうがはるかにおしゃれで、背が高く、美しく優雅なことすら気にならなかった(この時点で彼女の後の時系列での回想が入るので、最悪の結末が回避された事を読者にほのめかされる)。二人は旅行しホテルに泊まるが、致命的なミスで肉体関係は失敗に終わる。

映画との相違点

  • 小説では、女装者の妻は夫の性癖を知らないが、映画では知ったうえで結婚し、娘をもうけている。
  • 映画では、女装者は、妻の死後に女ともだちと再婚し、小学生になった娘に母が二人いる格好になる。
  • 女装者の恋対象はあくまで女性だが、映画では女ともだちの夫はゲイであると思い、妻と女装者の交流を認める。

短編集

『レンデル傑作集3 女ともだち(The New Girlfriend)』角川書店角川文庫)、1989年4月( 1985年)。ISBN 4-04-254119-4

# 邦題 原題 訳者
1 女ともだち The New Girl Friend 酒匂真理子
2 ダーク・ブルーの香り A Dark Blue Perfume 風間英美子
3 四十年後 The Orchard Walls 深町眞理子
4 殺意の棲む家 Hare's House 羽田詩津子
5 ポッター亭の晩餐 Dinner at Potters 宮脇孝雄
6 口笛を吹く男 The Whistler 羽田詩津子
7 時計は苛む The Convolvulus Clock 酒匂真理子
8 狼のように Loopy 山本俊子
9 フェン・ホール Fen Hall 中井京子
10 父の日 Father's Day 深町眞理子
11 ケファンダへの緑の道 The Green Road to Quephanda 酒匂真理子

受賞

脚注

  1. ^ Une nouvelle amie(2014年、フランス)。 邦題『彼は秘密の女ともだち』。

関連項目




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