変態しない幼生
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2017/11/29 03:51 UTC 版)
魚類や頭足類の仔も幼生と呼ばれるが、それらは変態を経ず、幼生と成体の違いも形態的 (morphology) ではなく形態計測的(morphometry、大きさや比率)な変化にすぎない。そのため、幼生を変態するものに限定するなら、厳密には幼生とは言えないことになる。 しかし、魚類や頭足類の仔は、プランクトンとして生活するなどの「幼生的形質」を持ち、多数の構造の協同的で急峻な成長を行うので、幼生と呼べるとする主張もある。 ただし1988年以降、幼生の定義の混乱を避けるため、頭足類の仔は paralarva と呼ぶ傾向にある(幼生でなくなったわけではない)。paralarva の定訳はないが、仔稚と訳されることがある。
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