原子核散乱
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2017/05/04 08:45 UTC 版)
原子核による散乱は、ポテンシャル散乱と共鳴散乱によって起こる。 この散乱は、一次のボルン近似では次のようなフェルミ擬ポテンシャルV(r) を用いると正確に与えられる。 V ( r ) = 2 π ℏ 2 b m δ ( r ) {\displaystyle V(r)={\frac {2\pi \hbar ^{2}b}{m}}\delta (r)} ここでb は散乱振幅(散乱長)、m は中性子の質量である。このb の中身は、中性子が原子核に衝突するときに一旦は原子核に捉えられて複合核を作って外に出て行くような反応過程をとる。よって相互作用をポテンシャル散乱と共鳴散乱の和として表される。原子核散乱を利用して結晶構造を調べることができる。
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