南ロシア政府とは？わかりやすく解説

南ロシア政府（ロシア語：Южнорусское Правительство）は、ロシア内戦中の1920年3月、南ロシア軍司令官アントン・デニーキンによってクバン県ノヴォロシースクで樹立されたロシア白軍政権である^[1]。

1920年3月27日、デニーキンはノヴォロシースクから撤退を余儀なくされ、1919年6月以来白軍が支配していたクリミア半島へ移った。しかし、この杜撰な撤退によりデニーキンの信用は失墜し、辞任した。ピョートル・ウランゲル将軍が後任となり、軍事評議会によって白軍の新司令官に選出された。南ロシア政府は3月30日、フェオドシヤで解散した。ウランゲルは4月にセヴァストポリに新たな南ロシア政府を設立した。

白軍当局によるこの民政樹立の試みは、南ロシア軍総司令部がこれまで民政を軽視してきたために白軍が民間人の支持を失ったことを認めたものである。