佐々木大樹 (彫刻家)とは？わかりやすく解説

佐々木大樹（ささきたいじゅ、1889年 12月25日^[1] - 1978年 11月8日^[1]）は、日本の彫刻家。

来歴

1889年、富山県下新川郡愛本村大字音沢村（現在の黒部市宇奈月町音沢）生まれ^[2]。本名、長次郎^[1]。黒難温泉を経営する裕福な家庭に生まれ、男女7人兄妹の下から2番目の子であった^[3]。

富山県立工芸学校（現在の高岡工芸高等学校）を経て^[3]、1914年、東京美術学校彫刻科本科彫部卒業^[2]。1920年、第2回帝国美術院展覧会に出品した「誕生の頃」が特選に選ばれ^[2]、1929年には「紫津久」で帝国美術院賞を受賞した^[2]。1935年、帝国美術学校（現・武蔵野美術大学）の教授となる^[2]。1937年、ヘレン・ケラーに塙保己一の像を贈る^[1]。1951年、多摩美術大学教授^[1]。1957年、同大学理事に就任^[1]。1958年、69歳で日本美術展覧会評議員に就任^[2]。1971年、宇奈月町名誉町民^[2]^[4]。

1975年から大観音像（平和の像）制作に着手し^[5]、原型が完成して中間像まで作成したものの、1978年11月8日に死去^[5]。大観音像は五男の佐々木日出雄が制作を引継ぎ^[5]、1982年10月に高さ12.7m、重さ29tのブロンズ像が完成し^[5]、黒部市の大原山山頂（標高565.8m）に建てられた^[5]^[6]。