今夜/ナミノウタゲとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > 今夜/ナミノウタゲの意味・解説 

今夜/ナミノウタゲ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/08/10 13:25 UTC 版)

「今夜/ナミノウタゲ」
BRAHMANシングル
初出アルバム『梵唄 -bonbai-』
リリース
規格 シングル
ジャンル ロック
レーベル トイズファクトリー
BRAHMAN シングル 年表
  • 不倶戴天-フグタイテン-
  • (2017年)
  • 今夜/ナミノウタゲ
  • (2017年)
  • CLUSTER BLASTER/BACK TO LIFE
  • (2020年)
梵唄 -bonbai- 収録曲
其限
(5)
今夜
(6)
守破離
(7)
不倶戴天
(9)
ナミノウタゲ
(10)
天馬空を行く
(11)
テンプレートを表示

今夜/ナミノウタゲ」(こんや/ナミノウタゲ)は、日本バンドBRAHMANが2017年10月4日にリリースした8枚目のシングル。

DVD付きの初回限定盤、CDのみの通常盤、アナログ盤の3形態でリリースされ、初回限定盤のDVDには2017年4月から6月に行われたツアー『2017 Tour 戴天-タイテン-』のライブ映像12曲とドキュメンタリー映像が収録された[1]

背景

前作「不倶戴天 -フグタイテン-」以来、半年ぶりとなるシングル[1]。両A面シングルとなっており、「今夜」は映画『あゝ、荒野』、「ナミノウタゲ」は映画『生きる街』の主題歌にそれぞれ起用された[1][2]。BRAHMANが映画主題歌を担当するのは今回が初である[3]新宿ピカデリーで行われた『あゝ、荒野』の初日舞台挨拶にはメンバーのTOSHI-LOWが参加している[4]

「今夜」の制作は2017年の頭くらいに行われた。TOSHI-LOWが家でフォークギターを弾いてる時にふと出てきた曲だという。これまでにはない珍しい形で出来上がり、基本はメロディ先行での楽曲制作であったが、「今夜」はメロディーを作りながら言葉も溢れてきたという[5]

「今夜」は2004年に発売されたアルバム『THE MIDDLE WAY』収録曲「PLACEBO」の続編とされている。「PLACEBO」は拒食症で亡くなった友人の曲となっており、この楽曲の制作で別れを悔いるだけで終わっていたが、今自分は生きていてここにいるということはどういうかという問いを書きたくなったという。「PLACEBO」は制作当時メンバー内で揉めていたが、細美武士がこの曲を気に入りコーラスを入れたことでメンバーが納得し楽曲が完成したという経緯も過去にあり、「今夜」のコーラスにはその細美武士が参加している[6]

「ナミノウタゲ」は、2011年に発生した東日本大地震の震災ボランティアでTOSHI-ROWが知り合った漁師から電話がかかってきて、亡くなった息子が夢に出てきたという話から誕生した楽曲だという。この話を聞いた時は返す言葉がなかったが、夢に出てきた息子は何が言いたかったのかを歌で返そうと制作された[7]。「ナミノウタゲ」のコーラスには、ハナレグミが参加している[1]

ミュージック・ビデオ

「今夜」のミュージック・ビデオは、初のミュージックビデオ作品を務めた岸善幸をはじめ、夏海光造他、『あゝ、荒野』のスタッフが集結し制作された。ミュージック・ビデオのロケ地は映画と同じく東京都新宿で撮影が行われた[8]

「ナミノウタゲ」のミュージック・ビデオは、映画『生きる街』の舞台となった宮城県石巻市で撮影が行われ、映画監督である榊英雄が演出を担当した[9]

収録曲

CD

CD
# タイトル 作詞 作曲 時間
1. 「今夜」 TOSHI-LOW BRAHMAN
2. 「ナミノウタゲ」 TOSHI-LOW BRAHMAN

DVD

DVD(TOUR「載天」LIVE & DOCUMENTARY)
# タイトル 作詞 作曲・編曲
1. 「守破離」    
2. 「GOIN' DOWN」    
3. 「賽の河原」    
4. 「SEE OFF」    
5. 「SPECIALATION」    
6. 「EPIGRAM」    
7. 「ONENESS」    
8. 「終夜」    
9. 「FOR ONE'S LIFE」    
10. 「怒涛の彼方」    
11. 「NEW SENTIMENT」    
12. 「警醒」    
13. 「不倶載天」    
14. 「ラストダンス」    
15. 「不倶載天」    

チャート

「今夜/ナミノウタゲ」(2017年)
チャート 最高順位 出典
Billboard Japan Top Singles Sales 9 [10]
オリコン 週間シングルランキング 8 [11]

脚注

出典

  1. ^ a b c d “BRAHMAN「あゝ、荒野」主題歌シングルに細美武士、ハナレグミ参加”. 音楽ナタリー (株式会社ナターシャ). (2017年7月21日). https://natalie.mu/music/news/241729 2025年8月10日閲覧。 
  2. ^ “BRAHMAN、新曲“ナミノウタゲ”が夏木マリ主演映画『生きる街』主題歌に決定”. rockinon.com (株式会社ロッキング・オン). (2017年9月22日). https://rockinon.com/news/detail/167373 2025年8月10日閲覧。 
  3. ^ “BRAHMAN、映画『あゝ、荒野』主題歌収録SGに細美武士とハナレグミが参加”. BARKS (ジャパンミュージックネットワーク株式会社). (2017年7月21日). https://barks.jp/news/796571/ 2025年8月10日閲覧。 
  4. ^ “菅田将暉が「あゝ、荒野」撮影を回想「山田裕貴から『人を超えたね』って」”. 映画ナタリー (株式会社ナターシャ). (2017年10月21日). https://natalie.mu/eiga/news/253615 2025年8月10日閲覧。 
  5. ^ (インタビュアー:矢島大地)「自身の孤独と闘争へのアンサーソングとも言うべき BRAHMANのシングル『今夜/ナミノウタゲ』。今のTOSHI-LOWの在りかに深く触れる」『MUSICA』、株式会社FACT、2017年9月16日http://musica-net.jp/articles/preview/6335/2025年8月10日閲覧 
  6. ^ (インタビュアー:金子厚武)「BRAHMAN・TOSHI-LOWが語る、寺山修司に学んだ言葉と生き方」『CINRA』、株式会社cinra、2017年11月6日https://www.cinra.net/article/interview-201711-brahman2025年8月10日閲覧 
  7. ^ (インタビュアー:神庭亮介)「「いってらっしゃい」は覚悟の言葉 パンクロッカーが語る震災と息子とお弁当」『BuzzFeed』、BuzzFeed Japan株式会社、2019年9月20日https://www.buzzfeed.com/jp/ryosukekamba/toshi-low22025年8月10日閲覧 
  8. ^ “BRAHMAN、映画『あゝ、荒野』の世界観が引き継がれた主題歌“今夜”MV公開”. rockinon.com (株式会社ロッキング・オン). (2017年9月29日). https://rockinon.com/news/detail/167673 2025年8月10日閲覧。 
  9. ^ “BRAHMAN、石巻で撮影の映画主題歌MV公開”. 音楽ナタリー (株式会社ナターシャ). (2018年1月19日). https://natalie.mu/music/news/265820 2025年8月10日閲覧。 
  10. ^ Billboard Japan Top Singles Sales | Charts”. Billboard JAPAN. 2024年5月1日閲覧。
  11. ^ 今夜/ナミノウタゲ(初回限定盤) | BRAHMAN”. ORICN NEWS. 2025年8月10日閲覧。



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  
  •  今夜/ナミノウタゲのページへのリンク

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「今夜/ナミノウタゲ」の関連用語

今夜/ナミノウタゲのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



今夜/ナミノウタゲのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの今夜/ナミノウタゲ (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS