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久保純夫

久保純夫の俳句

あまがみのあぶなえのあとあまるがむ
いつよりの深き淵なり蛇泳ぐ
いもうとの乳房ふたつの秋の風
うたた寝の父には熱き柱かな
たましいを鎮めて昏し烏瓜
ものの芽に夜は囲まれ格納庫
ゆうぐれの石濡れており骨もまた
予言なし船の上なる旱星
仙人掌の鉢を並べしテロリスト
冷まじや身のうちの鈴鳴り続け
地に近く青梅の夜を耐えており
夜遊びの靴出している時雨かな
夢のあと寒鯉に髭のこりけり
太陽に薄氷の音重なりぬ
後朝の岐れし水を恃みけり
抱きたる胸のうちそと芒原
暗闘のあとを急げり山の水
殿に尾が生えている月明り
毛深きは桃のうちなるひかりかな
水無月や空航く者と仏の燈
水際に兵器性器の夥し
流されるあめんぼうらの鬨の声
淡海からいっぽんの木と時雨たり
滝壺を覗きてあとを怠けおり
濁世の真ん中にあり薮柑子
炎宙の鉄塊として影失う
点滴の夜に入りたる麦の秋
父として桜の下に収まらず
牡丹に崩れ始めしこの世かな
狼を容れて動かず櫨紅葉
生き難し夜は身を巻く凌霄花
男より光りはじめる大枯野
白湯呑んでしばらく骨となっており
短夜を擁けば虚空の兆しけり
立ち上がる前の河骨謐かなり
笹鳴くと水飲んでいる密告者
紅梅に出入りしている頭かな
紫陽花の拳重たき蕩児かな
考えている水仙の高さかな
耳朶の傷見ゆるは哀し桜桃忌
舌の根に深入りしまま蛇苺
花火待つ水と流れしものたちと
若き鮎焼かれしあとの歯を見せて
葱汁やゆうべかぞえし指の数
薬喰いつよりか身に闇及ぶ
行々子いつも水漬きし屍かな
金魚田のさまざまな影さかしまに
青紫蘇にきのうの紐が揺れており
青芒うねるはじめを見ておりぬ
鵜の真似をして濡れている少年よ
 

久保純夫

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/08/24 02:21 UTC 版)

久保 純夫(くぼ すみお、1949年12月14日 - )は、大阪府出身の俳人。立命館大学文学部を卒業後、高校教諭。1970年、同人誌「獣園」創刊に参加。1971年、「花曜」入会、鈴木六林男に師事。「花曜」代表作家として活躍し同誌編集長を長年務めた。1969年、第8回花曜賞、1986年、第15回六人の会賞、1993年、第42回現代俳句協会賞受賞。2006年「光芒」を創刊、発行人を務める。代表句に「木蓮よ「その白い魔女を風葬に」」(『瑠璃薔薇館』)「水際に兵器性器の夥し」(『熊野集』)など。言葉に潜む生命力を探求し、内的傾向の強い作風。句集に『瑠璃薔薇館』『水渉記』『聖樹』『熊野集』『比翼連理』『光悦』『久保純夫句集』『フォーシーズンズプラス』『美しき死を真ん中の刹那あるいは永遠』(妻るみ子との共著)、俳論集に『スワンの不安』がある。




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