レランス諸島とは? わかりやすく解説

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レランス‐しょとう〔‐シヨタウ〕【レランス諸島】


レランス諸島

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/05/23 23:16 UTC 版)

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レランス諸島
レランス大修道院

レランス諸島 (レランスしょとう、Îles de Lérins)[1] は、フランスカンヌ沖合の島々で、サン=トノラ島 (Île Saint-Honorat)、サント=マルグリット島 (Île Sainte-Marguerite)、サン=フェレオル島 (Îlot Saint-Ferréol)、ラ・トラドリエール島 (Îlot de la Tradelière) によって構成されている。主となる島は最初の2つで、後者の2つは無人島である。行政上はカンヌの一部である。

日本語文献ではレラン諸島[2]レラン群島[3]などとも表記される。

歴史

サン=トノラ島の由来は、4世紀ないし5世紀はじめ、聖ホノラトゥス(サン=トノラ)がこの地に修道院を創建したことによる[4][5]。現在、この島にはレランス大修道院、海賊に対する防衛機能も備えた要塞修道院、ほかいくつかの教会や礼拝堂が残っている[4]

サント=マルグリット島はサン=トノラ島よりも大きな島で、ホノラトゥスの妹の名前にちなんでいる[4]。彼女はこの島に女子修道院を建設したと伝えられているが、現存しない。そのかわり、この島にはリシュリューの命で建設され、ヴォーバンによって改造されたサント=マルグリット砦が残されている[4][5]。その砦は、かつて鉄仮面の男が収監されていたこともあった。現在、砦の一部は海洋博物館になっている。

脚注

  1. ^ 表記は『ロワイヤル仏和中辞典』(第2版、旺文社)の発音記号およびカナ表記に拠っている。
  2. ^ 『地球・街角ガイド タビト(10) プロヴァンス』(同朋舎出版、1996年)、『プロヴァンスとコート・ダジュール』(日経ナショナルジオグラフィック社、2005年)など。
  3. ^ 『ミシュラン・グリーンガイド フランス』(第3版、実業之日本社、1998年)
  4. ^ a b c d 『地球・街角ガイド タビト(10) プロヴァンス』(同朋舎出版、1996年)、pp.70-71
  5. ^ a b 『ミシュラン・グリーンガイド フランス』(第3版、実業之日本社、1998年)、p.156

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