レディ・エマ・ハミルトン
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レディ・エマ・ハミルトンは、バラの園芸品種の1つ。2005年にイギリスで、デヴィッド・C.H.オースチンによって作出された[1][2]
四季咲き性・シュラブのイングリッシュローズ[2][3]。樹高は1m-1.25m[2][3]。花径7cm-8cmの中大輪種[1][2][3]。明るいオレンジ色のカップ咲きの花を咲かせる[2][3]。強香種で、濃厚な香りがある[2][4][注 1]。香りの質は、洋梨、グレープフルーツ、シトラスを含んだフルーツ系の香りである[1]。芳香が強く、離れたところでも香る[1]。耐病性があり、うどん粉病・黒星病に強い[2]。時折の薬剤散布だけでも、葉を落とすことはない[2]。一方、無農薬栽培では、うどん粉病には強いが、黒点病は環境次第ではよく発生する[4]。高温多湿の環境には弱く、夏に生育を止めることがある[2][4][注 2]。コンパクトな樹形なので、花壇の手前や鉢植えに向く[1]。フランスはナントの香りのバラのコンテストでトップ賞を受賞した[1]。流通名はネルソン提督の愛人エマ・ハミルトンから採られた[2]。
脚注
注
出典
- ^ a b c d e f 村上敏『モダンローズ』誠文堂新光社、2017年3月11日、134頁。ISBN 978-4416-61698-7。
- ^ a b c d e f g h i j 講談社 編『決定版 ブランド別人気のバラ図鑑』講談社、2015年3月5日、91頁。 ISBN 978-4-06-219382-5。
- ^ a b c d 主婦の友社 編『バラ図鑑820』主婦の友社、2019年4月30日、147頁。 ISBN 978-4-07-433816-0。
- ^ a b c 梶浦道成・小竹幸子 編『オーガニック・ローズ358』築地書店、2012年5月25日、237頁。 ISBN 978-4-8067-1439-2。
- ^ a b 後藤みどり『はじめての鉢バラ』メイツ出版、2022年5月30日、89頁。 ISBN 978-4-7804-2575-8。
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