リチャード・サンダース・ロジャーズとは? わかりやすく解説

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リチャード・サンダース・ロジャーズ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/06/13 07:20 UTC 版)

リチャード・サンダース・ロジャーズ

リチャード・サンダース・ロジャーズ(Richard Sanders Rogers、1861年12月2日 - 1942年3月28日)は、オーストラリアの医師、ランの研究家である。ランの研究家としては80種のオーストラリアのラン、3種のニュージーランドのラン、30種のニューギニアのランを記載し、3つの新しい属をたてた。

略歴

アデレードに生まれた。1881年にアデレード大学を卒業し、プリンス・アルフレッド・カレッジで教えた後、奨学金を得て、エディンバラ大学に留学し、医学を学び修士号を得た。開業医として働き、1897年から王立アデレード病院の顧問医師を務め、第一次世界大戦中はアデレードの軍の病院で軍医将校として働いた。南オーストラリアの医療委員会のメンバーなどの公職も務め、アデレード大学で法医学の講義を行うなど、地域の医療技術の向上に寄与した[1][2][3]

余暇に、ランの研究を行い、独学で植物学を学び、オーストラリアのランに関して、国際的な権威となった。1906年から1932年の間に25編の論文を発表した。5200種以上の種を収集し、私設の栽培園を作り、イギリス、オランダ、アメリカの研究者と交流した。30年間にわたってアデレードに住む植物画家のローザ・ファイヴアシュ(Rosa Fiveash)が図を描くことで、ロジャースに協力した。1905年に南オーストラリア王立協会の会員に選ばれ、1914年には副会長、1920年には会長を務めた。1924年にはリンネ協会の会員にも選ばれた[4] 。ロジャースと交流したラン研究家には、 オーストラリアの聖職者、ハーマン・ルプ(Herman Rupp)やウィリアム・ニコルス(William Henry Nicholls)、ドイツの植物学者ルドルフ・シュレクターらがいる。

ランの種、Pterostylis rogersii E.ColemanPrasophyllum rogersii Ruppに献名されている。

参考文献

  1. ^ Dr Richard Sanders Rogers, December 1861 to March 1942”. Council of Heads of Australasian Herbaria Australian National Herbarium biography. 2015年1月28日閲覧。
  2. ^ Rogers, Richard Sanders (1861–1942)”. Australian Dictionary of Biography (1988年). 2015年1月28日閲覧。
  3. ^ Who's Who South Australia Centenary 1936”. National Library of Australia. 2015年1月28日閲覧。
  4. ^ Richard Sanders Rogers 1861 -1942 Papers and biographical material 1894-2003 (Richard Sanders Rogers 1861 -1942 Papers and biographical material 1894-2003 (MSS 0085)”. University of Adelaide: Rare Books & Special Collections. 2015年1月28日閲覧。



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