ラヴ・クライとは? わかりやすく解説

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ラヴ・クライ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/01/19 02:40 UTC 版)

ラヴ・クライ
アルバート・アイラースタジオ・アルバム
リリース
録音 1967年8月31日(#1 - #6)、1968年2月13日(#7 - #8) ニューヨーク キャピトル・スタジオ[1]
ジャンル フリー・ジャズ
時間
レーベル インパルス!レコード
プロデュース ボブ・シール
専門評論家によるレビュー
アルバート・アイラー アルバム 年表
グリニッチ・ヴィレッジのアルバート・アイラー
(1967年)
ラヴ・クライ
(1968年)
ニュー・グラス
(1969年)
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ラヴ・クライ』(Love Cry)は、アメリカ合衆国ジャズサクソフォーン奏者、アルバート・アイラー1968年に発表したスタジオ・アルバム

解説

タイトル曲は、本作の録音に先がけて、ジョン・コルトレーンの葬儀で演奏された[3]。収録曲のうち2曲は過去のアルバムで発表された曲の再演で、「ゴースツ」は『スピリチュアル・ユニティ』(1964年録音)、「ベルズ」は『ベルズ』(1965年録音)からの曲である。アイラーの弟ドナルド・アイラー英語版は、インパルス!レコードの判断により、本作を最後にアイラーのグループから解雇された[2]

評価

アル・キャンベルはオールミュージックにおいて5点満点中3点を付け、「初期にESPディスクで録音した作品と比べると、音楽的にはトーンダウンしているが、決して商業主義に走ったわけではない」「『ラヴ・クライ』は、アイラーの妥協なき音楽的自由度と、童謡やブラスバンドのマーチからの影響との融合が傑出している」と評している[2]。また、2021年にはジャズワイズ英語版により「アルバート・アイラーの必聴アルバム10選」の一つに挙げられ「ジョン・コルトレーンの『オム』、アーチー・シェップの『ザ・マジック・オブ・ジュジュ』と並ぶ、最も強力な前衛アシッド・ジャズ」と評されている[4]

収録曲

全曲ともアルバート・アイラー作曲。

  1. ラヴ・クライ - "Love Cry" - 3:56
  2. ゴースツ - "Ghosts" - 2:48
  3. オメガ - "Omega" - 3:16
  4. ダンシング・フラワーズ - "Dancing Flowers" - 2:22
  5. ベルズ - "Bells" - 3:09
  6. ラヴ・フラワー - "Love Flower" - 3:32
  7. ザイオン・ヒル - "Zion Hill" - 6:08
  8. ユニヴァーサル・インディアンズ - "Universal Indians" - 9:46

参加ミュージシャン

脚注

  1. ^ Albert Ayler Discography”. Jazz Discography Project. 2024年1月2日閲覧。
  2. ^ a b c Albert Ayler - Love Cry Album Reviews, Songs & More”. AllMusic. 2024年1月2日閲覧。
  3. ^ Pouncey, Edwin. “Albert Ayler: Love Cry/The Last Album”. Jazzwise. 2024年1月2日閲覧。
  4. ^ Albert Ayler: 10 Essential Albums”. Jazzwise (2021年10月19日). 2024年1月2日閲覧。

外部リンク




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