ポリア予想とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > ポリア予想の意味・解説 

ポリア予想

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/03/07 14:58 UTC 版)

n = 107 までの、リウヴィル関数の和 L(n) の推移。すぐに見て取れる振動は、リーマンゼータ関数の最初の非自明な零点に起因する。
(拡大図)ポリア予想が成り立たなくなる範囲でのリウヴィル関数の和 L(n) の値。
n = 2 × 109 までの範囲で、リウヴィル関数の和 L(n) のマイナス1倍を対数グラフで図示したもの。緑色のスパイクは、予想が成り立たなくなる狭い範囲での(マイナス1倍したものでなく)関数そのものの値を示す。青色の曲線は、リーマンゼータ関数の最初の非自明な零点が、振動へ寄与する様子を表す。

数論におけるポリア予想(ポリアよそう、: Pólya conjecture)とは、任意の自然数に対し、それ未満の自然数のうち半分以上は奇数個の素因数を持つという主張である。この予想はハンガリーの数学者ジョージ・ポリアによって1919年に立てられ[1]、1958年、C・ブライアン・ヘイゼルグローブ英語版によって誤りであることが示された。この最小の反例は、非常に多くの自然数に対して成立する主張であっても、なお誤りであり得る例としてよく言及される[2]

主張

ポリア予想は次のとおりである。

『任意の n (> 1) に対し、それ未満の自然数(0は含まない)のうち素因数が奇数個のものの個数は、素因数が偶数個のものの個数以上である。』

ただし、重複して現れる素因数はその数だけ数えるものとする。よって、 18 = 21 × 32 は 1 + 2 = 3 個の素因数を持ち、奇数のグループに入る。一方 60 = 22 × 3 × 5 は 4 個の素因数を持ち、偶数のグループに入る。

リウヴィル関数




英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「ポリア予想」の関連用語

ポリア予想のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



ポリア予想のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのポリア予想 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS