ベロチペードとは? わかりやすく解説

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ベロシペード

(ベロチペード から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/02/28 03:42 UTC 版)

ペダル駆動の自転車 - ピエール・ラルマン申請:米国特許 No. 59,915、1866年11月20日認可
2輪ベロシペード
1880年製3輪ベロシペード

ベロシペードまたはベロチペードvelocipede)は、自転車の祖先にあたる乗り物

概要

ベロシペードはラテン語で「早足」の意。人間の力を動力とする乗り物であり、ヴィクトリア朝に登場した。多様なデザインがあり、2輪・3輪・4輪車がある。2輪車ではペダルが前輪に装着されているものがあるほか、3輪、4輪ではトレッドルレバーが後輪駆動のために用いられた。2輪車はペニー・ファージングとなった。

1863年にフランスでピエール・ラルマンにより発明された2輪ベロシペードは英国に紹介された。当時の自転車は、振動を吸収する機構がなく、とてつもない揺れが生じたためボーンシェイカー(骨ゆすり機)と呼ばれた。ベロシペード製造の代表的な会社としてピエール・ミショーがある。これはベロシペードの大量生産をおこなった初の会社であり1867年から1870年にかけて製造している。米国では、1868年から1869年にかけて流行した。

  • 現在でも"velo(ベロ)"は「自転車」を表す接頭語として使われる場合もある(例 : ベロタクシー)。また、フランス語で"velo"は自転車の意味である。
  • 3輪・4輪車は電動モーター内燃機関が取り付けられて自動車の黎明期に「ベロシペード」や「ベロ」の名前のまま紹介されている。たとえば、カール・ベンツ1890年代に多くの「ベロシペード」を製作している。
  • 言語によっては「ベロシペード」という単語が近代的な自転車までもを指して使われる場合もある(ロシア語のヴェロシペード велосипед など)。

諸説

  • 英国の科学者ロバート・フックが17世紀にベロシペードを発明したともいわれている。フックの車両は初期の頃のホースレス・キャリッジ(horseless carriages:馬のいらない車両)に似ていた。

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