ヘルマン (ケルンテン公)とは? わかりやすく解説

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ヘルマン (ケルンテン公)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/01/30 09:52 UTC 版)

ヘルマン
Hermann
ケルンテン公
在位 1161年 - 1181年

死去 1181年10月4日
埋葬 神聖ローマ帝国、ラヴァントタール、ザンクト・パウル修道院
配偶者 アグネス・フォン・エスターライヒ
子女 ウルリヒ2世
ベルンハルト
家名 シュポンハイム家
父親 ケルンテン公ウルリヒ1世
母親 ユーディト・フォン・バーデン
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ヘルマン2世(ドイツ語:Hermann II., ? - 1181年10月4日)は、ケルンテン公(在位:1161年 - 1181年)[1]

生涯

ヘルマンはケルンテン公ウルリヒ1世とバーデン辺境伯ヘルマン2世の娘ユーディトとの間の次男である[1]

1144年4月に父ウルリヒ1世が死去し、ヘルマンの兄ハインリヒ5世が後を継いだ。ハインリヒ5世はシュタイアーマルク辺境伯レオポルトの娘エリーザベトと結婚したが、1161年10月12日に子供がないまま死去し、ヘルマンがケルンテン公位を継承した[1]

ヘルマンは皇帝フリードリヒ1世より公位継承の承認を得た。1161年12月、ザルツブルク大司教エーバーハルトとアクィレイア総大司教ウルリヒ2世の同席のもと、正式にケルンテン公位についた。

ヘルマンはケルンテンにあるバンベルク司教領およびアクィレイア総大司教領、およびグルク教区フォークトとなることで、ケルンテンにおける自身の立場を強めようとした。兄と同様に、ヘルマンもオタカール家のシュタイアーマルク辺境伯、ハインブルク伯やオルテンブルク伯などの在地貴族との争いにかかずらうことになった。叔父イストリア辺境伯エンゲルベルト3世が1173年に死去した際には、ヘルマンはイストリア辺境伯位を継承することはできなかったが、叔父個人の所領であったザンクト・ファイト英語版周辺の町は継承し、公領に合併した。

1173年ごろ、ヘルマンはオーストリア公ハインリヒ2世の娘でハンガリー王イシュトヴァーン3世の寡婦であったアグネスと結婚し[2]、2男をもうけた。

ヘルマンは、1091年に曾祖父エンゲルベルト1世が創建したラヴァントタールのザンクト・パウル修道院に埋葬された最初のシュポンハイム家のケルンテン公である。ヘルマンの死後、ケルンテン公位は長男ウルリヒ2世が継承した[1]

脚注

  1. ^ a b c d e Loud & Schenk 2017, p. xxxii.
  2. ^ a b Cyrus 2013, p. 225.

参考文献

  • Cyrus, Cynthia J. (2013). Received Medievalisms: A Cognitive Geography of Viennese Women's Convents. Palgrave Macmillan 
  • The Origins of the German Principalities, 1100–1350: Essays by German Historians. Taylor & Francis. (2017) 
先代
ハインリヒ5世
ケルンテン公
1161年 - 1181年
次代
ウルリヒ2世

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