プブリウス・アエリウス・パエトゥス_(紀元前337年の執政官)とは? わかりやすく解説

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プブリウス・アエリウス・パエトゥス (紀元前337年の執政官)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/22 23:13 UTC 版)

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プブリウス・アエリウス・パエトゥス
Publius Aelius Paetus
出生 不明
死没 不明
出身階級 プレブス
氏族 アエリウス氏族
官職

執政官(紀元前337年)
騎兵長官(紀元前321年)

鳥占官(紀元前300年-終身職)
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プブリウス・アエリウス・パエトゥスラテン語: Publius Aelius Paetus、生没年不詳)は紀元前4世紀共和政ローマの政治家・軍人。紀元前337年執政官(コンスル)を務めた。

出自

パエトゥスは、プレブス(平民)であるアエリウス氏族の出身で、氏族としては最初の執政官である。

経歴

執政官(紀元前337年)

紀元前337年、パエトゥスは執政官に就任。同僚執政官はガイウス・スルピキウス・ロングスであった[1]元老院は、ローマの同盟国であるアウルンキ族(en)がシディキニ族(en)と戦争となったため(シディキニ・アウルンキ戦争、en)、両執政官に対してこれに介入するよう命令した。しかし、両者共に躊躇したため介入が遅れ、アウルンキはその首都アウルンカ(en)を放棄してスエッサ(現在のセッサ・アウルンカ)に逃げ込んだ。両執政官の不仲にいらだった元老院はガイウス・クラウディウス・レギッレンシスを独裁官(ディクタトル)に任命した[2]。しかし、その就任が宗教的に不適切とみなされ、レギッレンシスは直ぐに辞任した[3]

騎兵長官(紀元前321年)

紀元前321年カウディウムの戦いの敗北後、元老院は捕虜となった執政官ティトゥス・ウェトゥリウス・カルウィヌスとスプリウス・ポストゥミウス・アルビヌスを解任し[4]、翌年の選挙を管理するためにクィントゥス・ファビウス・アンブストゥスが独裁官に任命された[5]。アンブストゥスはパエトゥスをマギステル・エクィトゥム(騎兵長官、独裁官副官)に指名した。しかし、独裁官任命が通常の手続きで行われなかったことから、アンブストゥスは直ぐに辞任してマルクス・アエミリウス・パプスが独裁官に[6]、ルキウス・ウァレリウス・フラックスが騎兵長官に任じられた[5]

鳥占官(紀元前300年)

紀元前300年オグルニウス法の施行により、神官職がプレブスに開放されることとなった。アウグル(鳥占官)の定員は4名からプレブス5名を含む9名に増員され、パエストゥスは最初のプレブス出身アウグルの一人に選ばれた[7][8]

脚注

  1. ^ Broughton 1951, p. 138.
  2. ^ リウィウスローマ建国史』、VIII, 15
  3. ^ Broughton 1951, p. 139.
  4. ^ Broughton 1951, p. 150.
  5. ^ a b Broughton 1951, p. 151.
  6. ^ リウィウス『ローマ建国史』、IX, 7, 13-14
  7. ^ リウィウス『ローマ建国史』、X, 9 , 2
  8. ^ Broughton 1951, p. 172-173.

参考資料

  • ティトゥス・リウィウスローマ建国史
  • T. Robert S. Broughton , The Magistrates of the Roman Republic: Volume I, 509 BC - 100 BC , New York, The American Philological Association, al. "Philological Monographs, number XV, volume I,"1951, 578 p.

関連項目

公職
先代:
ルキウス・フリウス・カミッルス
ガイウス・マエニウス
執政官
同僚:ガイウス・スルピキウス・ロングス
紀元前337年
次代:
ルキウス・パピリウス・クラッスス
カエソ・ドゥイリウス



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