ピート・ヘグセス
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/07/13 22:13 UTC 版)
ピート・ヘグセス
Pete Hegseth
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2025年
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生年月日 | 1980年(44 - 45歳) |
出生地 | アメリカ合衆国ミネソタ州ミネアポリス |
出身校 | プリンストン大学(B.A) ハーバード大学(MPP) |
所属政党 | ![]() |
配偶者 | ジェニファー・ロシェ(2019年結婚) |
子女 | 7[1] |
サイン | ![]() |
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内閣 | 第2次ドナルド・トランプ内閣 |
在任期間 | 2025年1月25日 - 現職 |
ピート・ヘグセス Pete Hegseth |
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所属組織 | アメリカ合衆国陸軍 陸軍州兵 |
軍歴 | 2003 - 2016 2010 - 2014 |
最終階級 | 少佐[2] |
ピーター・ブライアン・ヘグセス(英語: Peter Brian Hegseth)は、アメリカ合衆国の政治家、テレビ司会者、退役軍人。2025年1月から第29代アメリカ合衆国国防長官を務める。
経歴
2003年にプリンストン大学を卒業し、ハーバード大学ビジネススクールで修士号も取得している[3][4]。

大学卒業後は陸軍州兵の歩兵部隊に入隊し、アフガニスタン紛争やイラク戦争に従軍した[3]。
2014年にFOXニュースに加わり、番組の司会やニュースの解説を行った他、1期目の大統領を務めていたトランプに単独インタビューを行った[3]。
アメリカ合衆国国防長官
2024年11月12日、大統領に返り咲くこととなったドナルド・トランプは国防長官にヘグセスを指名した[5][3]。
しかし、トランプ大統領の指名後に、2017年にカリフォルニア州モントレーで性的暴行を行った疑惑や勤務中に過剰飲酒していたことが発覚[6][7]。大きな組織を率いた経験が無いことなどが問題視された[8]。
2025年1月24日、アメリカ合衆国上院は51対50でヘグセスの国防長官指名を承認した[9][10][11]。50対50で票数が拮抗したため上院議長を兼ねるJ.D.ヴァンス副大統領が賛成票を入れ1票差での承認となった[9]。翌日、ヴァンス副大統領の元で宣誓し、正式に就任した[12]。
2025年3月に発覚したSignalチャットのリーク事件で、ヘグセスは民間チャットであるSignalを用いてフーシ派への攻撃計画を他の高官に伝達したため批判を招いている[13][14]。
4月には米政府の監査官がヘグセスのSignalの利用の調査を始めた[13]。さらに同年4月20日には、ヘグセスがSignalを用いて妻や弟、弁護士らと中東での米軍の作戦を共有していたと報じられた[15][16]。一方ヘグセスはこの報道を「中傷」として非難している[17]。
一連の問題が続く中、米公共ラジオNPRは21日、ホワイトハウスがヘグセス更迭に向け後任選びに着手したと報じた[18]。一方、ホワイトハウスのキャロライン・レビット報道官は自身のSNSでNPRの報道を否定した[18]。またトランプ大統領も「彼は素晴らしい仕事をしている」と述べ、ヘグセスを擁護した[18]。
主張・立場
脚注
出典
- ^ a b >外信部, 時事通信 (2024年11月13日). “保守派のニュース司会者 米国防長官指名のピート・ヘグセス氏―次期米政権・横顔:時事ドットコム”. 時事ドットコム. 2025年7月13日閲覧。
- ^ vietnam.vn (2024年12月7日). “米国国防長官候補のピート・ヘグゼスとは誰?多くの非難にもかかわらず、トランプ氏はなぜ最後まで擁護を続けるのか?”. vietnam.vn. 2025年7月13日閲覧。
- ^ a b c d “トランプ氏 次期政権の国防長官にFOXニュース司会者ヘグセス氏”. 日本放送協会 (2024年11月13日). 2025年7月13日閲覧。
- ^ “HON Pete Hegseth” (英語). U.S. Department of Defense. 2025年7月13日閲覧。
- ^ a b Stewart, Phil、Ali, Idrees、Stewart, Phil、Ali, Idrees「トランプ氏、国防長官にTV司会者ヘグセス氏指名へ NATOに懐疑的」『Reuters』2024年11月13日。2025年7月13日閲覧。
- ^ “トランプ氏が国防長官に起用の元軍人“過去に性的暴行で捜査” (2023年11月16日). 2025年7月13日閲覧。
- ^ 産経新聞 (2025年1月25日). “暴行や過剰飲酒…疑惑まみれのヘグセス米国防長官 安保の知識不足も露呈、同盟国に不安”. 産経新聞:産経ニュース. 2025年7月13日閲覧。
- ^ “ヘグセス氏が米国防長官に 過去に性的暴行疑惑 共和党から3人反対も上院が人事案承認 | TBS NEWS DIG (1ページ)”. TBS NEWS DIG (2025年1月25日). 2025年7月13日閲覧。
- ^ a b “米上院、ヘグセス氏を国防長官に承認 51対50の僅差”. BBCニュース (2025年1月25日). 2025年7月13日閲覧。
- ^ ロイター編集「米上院、ヘグセス氏の国防長官人事を承認 賛否同数で副大統領が決裁」『Reuters』2025年1月25日。2025年7月13日閲覧。
- ^ “米上院がヘグセス国防長官承認 賛否同数、議長票で決定”. 日本経済新聞 (2025年1月25日). 2025年7月13日閲覧。
- ^ 外信部, 時事通信 (2025年1月26日). “同盟国支援の姿勢強調 ヘグセス米国防長官が就任:時事ドットコム”. 時事ドットコム. 2025年7月13日閲覧。
- ^ a b “米政府監察官、国防長官の「シグナル」利用を調査へ”. 日本経済新聞 (2025年4月4日). 2025年7月13日閲覧。
- ^ “米誌、フーシ攻撃計画の詳細公表 トランプ政権高官、シグナルで共有:朝日新聞”. 朝日新聞 (2025年3月27日). 2025年7月13日閲覧。
- ^ “ヘグセス米国防長官、民間アプリで空爆情報を妻らと共有か トランプ氏は擁護”. BBCニュース (2025年4月22日). 2025年7月13日閲覧。
- ^ “米紙 “ヘグセス国防長官 アプリで妻らと軍事作戦の情報共有” (2025年4月21日). 2025年7月13日閲覧。
- ^ “米国防長官 妻との軍事作戦情報共有報道を“中傷”と非難” (2025年4月21日). 2025年7月13日閲覧。
- ^ a b c “家族への情報漏えい問題、ヘグセス氏「更迭」準備の報道…トランプ氏は擁護姿勢”. 読売新聞オンライン (2025年4月22日). 2025年7月13日閲覧。
外部リンク
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