ピーター・スティーブンズ (自動車デザイナー)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/07 09:02 UTC 版)
ピーター・スティーブンズ(Peter Stevens、1943年- ; ピーター・スティーブンスとも表記される)は、イギリスの自動車デザイナーである。
イギリスで最も良く知られた自動車デザイナーの1人。
スティーブンズはセントラル・セント・マーチンズ美術大学とロイヤル・カレッジ・オブ・アートで学んだ。1970年代にフォードでデザイナーとして働き始め、その後オーグル・デザインに移った。ロイヤル・カレッジ・オブ・アートでは自動車デザインを学ぶ学生の指導者として長く働いている。1980年代にロータス・カーズでチーフデザイナーとして5年間勤務し、エスプリの修正を手掛け、ロータス・エラン(M100系)をデザインした。次にジャガー・XJR-15をデザインし、後にはマクラーレンのチーフデザイナーとなった。1992年に発売されたマクラーレン・F1のデザイン責任者を務めた。ランボルギーニのチーフデザイナーとしてしばらく過ごした後、イギリスに戻り、プロドライブ、BMW、ウィリアムズ、トヨタのコンサルタントの仕事を請け負った。自動車デザインのコンサルタンティングと平行して、2014年10月まで、ロイヤル・カレッジ・オブ・アートの自動車デザインの客員教授を務めた。2000年には、MGローバーグループのデザインディレクターに任命された。
2005年からインドのマヒンドラ&マヒンドラのデザインのコンサルタントディレクターとして、スティーブンズはマヒンドラ・GIOの発表とマヒンドラ・XUV500の販売を監督した。
2011年-2012年、スティーブンズはリヴィアンのデザインディレクターを務めた[1][2]。
これまでにイギリスのプリンス・フィリップ年間最優秀デザイナーに2度推薦された。オートカー誌による2002年年間最優秀カーデザイナーを含め数多くの受賞歴がある[3]。これまでにマクラーレン、ランボルギーニ、BMW、ロータス、MGローバー、プロドライブの公道走行車やレースカーを手掛けた。よく知られているスティーブンズのデザインとしては、マクラーレン・F1、1999年のル・マン24時間レースを制したBMW・V12 LMR、ロータス・エラン、SUBARUのインプレッサP1と世界ラリー選手権を制したインプレッサWRC、ジャガー・XJR-15などがある。
デザインした車の一覧
- ジャガー・XJR-15
- ロータス・エクセルSE(1986年)
- ロータス・エスプリ(再デザイン)(1988年)
- ロータス・エラン(M100系)(1990年)
- マクラーレン・F1[4](1992年)
- スバル "555" インプレッサWRCシリーズ
- インプレッサP1(1999年)、プロドライブ・P2(2006年)、プロドライブ・P25(2022年)
- スバル・レガシィ (4代目)およびアウトバック(3代目)[5](2003年)
- MG・ZR、ZS、ZT、TF
- MG・XPower SV
- 2004年式ローバー・75、ローバー・45、ローバー・25
- ローバー・TCV
- ローバー・ストリートワイズ
- ローバー・75ツアラー
画像集
出典
- ^ “Rivian Automotive, Economic Engine?”. Florida Trend (2011年10月31日). 2011年10月31日閲覧。
- ^ “Renowned Auto Designer Peter Stevens Joins Rivian Automotive”. BusinessWire (2011年7月21日). 2011年7月22日閲覧。
- ^ “MG ROVER GROUP SCOOP AUTOCAR’S ANNUAL AWARDS”. MG Cars (2002年11月20日). 2011年7月22日閲覧。
- ^ “McLaren F1 Designer Signs on with Florida Startup” (2011年7月22日). 2012年9月23日時点のオリジナルよりアーカイブ。2011年7月22日閲覧。
- ^ “Exterior design and aerodynamics of the Subaru Legacy/Outback (2003-2009)”. www.peterstevensdesign.co.uk. 2020年12月27日閲覧。
外部リンク
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