ピッキオ・ダル・ポッツォとは? わかりやすく解説

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ピッキオ・ダル・ポッツォ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/07/18 14:33 UTC 版)

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ピッキオ・ダル・ポッツォ
Picchio dal Pozzo
出身地 イタリア ジェノヴァ
ジャンル プログレッシブ・ロック
カンタベリー・ロック
活動期間 1976年 -
公式サイト www.picchiodalpozzo.com

ピッキオ・ダル・ポッツォPicchio dal Pozzo)は、1976年にジェノヴァで結成されたイタリアンプログレッシブ・ロック・バンドである。

略歴

ピッキオ・ダル・ポッツォの活動はかなり飛び飛びだったが、約40年(1976年-2011年)の間に、5枚のアルバムが発表された。バンドのスタイルは、イタリアンプログレッシブ・ロック・シーンにおいてはまったく型破りなものであり、カンタベリー・シーンジャズ・ロック/アバンギャルドという両方(ソフト・マシーンヘンリー・カウフランク・ザッパなど)からの影響を示している[1][2]。「ピッキオ・ダル・ポッツォ」という(本質的に意味のない)名前(文字通りの意味だと「井戸からキツツキ」)は、バンド・メンバーの一人が、井戸のそばにいる羽を持ち鎧を着た騎士のことを描いたアートワークを作成したときに生まれた。「ピッキオ・ダル・ポッツォ」は、その騎士の名前として提案されたものだった[3]

バンドが商業的な成功を収めることはなかったが[4]、彼らの作品は常に批評家によって賞賛されてきた。デビュー作となる同名アルバムの『ピッキオ・ダル・ポッツォI』(1976年、ロバート・ワイアットに捧げられている)[2]は、「イタリアン・ロック・ミュージックのマイルストーン」として記述されており[5]、最も評価の高い作品となっている[4]

彼らのセカンド・アルバム『2ND (人それぞれに人生の問題をかかえているものさ)』はさらに実験色が濃くなり、ザッパ、ヘンリー・カウ、マフィンズ、ナショナル・ヘルスと比較された[6][7]

『2ND (人それぞれに人生の問題をかかえているものさ)』発表後にピッキオ・ダル・ポッツォが解散してからというもの、1970年代に活動した多くのプログレッシブ・ロック・バンドがリバイバル志向のレーベルによって「再発見」され、2000年代初頭、ピッキオ・ダル・ポッツォの作品群も、『ねじれた小部屋の風景』というタイトルで発表された未公開音源を集めたCDとともに再発が行われた。バンドはまた、プログレッシブ・ロックのイベントでライブ演奏するために再結成を果たした。2004年に、彼らは1980年以来となるオリジナルのレコーディング作品『ピクニック』を公開した。これは、アバンギャルド/ジャズ・シンガーのデメトリオ・ストラトスをフィーチャーしてレコーディングしたものを再調整した未発表作品に基づいている[8]

バンドはいまだ活動中であり、2011年にライブ・アルバムを発表した。

メンバー

  • アルド・デ・スカルツィ (Aldo De Scalzi) - キーボード、パーカッション、ボーカル (1976年– )
  • パオロ・グリギュオーロ (Paolo Griguolo) - ギター、ボーカル (1976年– )
  • ジョルジオ・カラギオソフ (Giorgio Karaghiosoff) - サクソフォーン、フルート、パーカッション、ボーカル (1976年)
  • アンドレア・ベッカーリ (Andrea Beccari) - ベース、ボーカル (1976年– )
  • クラウディオ・ルゴ (Claudio Lugo) - サクソフォーン、フルート (1977年–1979年)
  • ロベルト・ロマーニ (Roberto Romani) - サクソフォーン、フルート (1977年– )
  • アルド・ディ・マルコ (Aldo Di Marco) - ドラム、パーカッション (1977年– )

来日公演

  • 2014年
11月15日 TSUTAYA O-EAST (ロック・イン・オポジション・ジャパン2014)

ディスコグラフィ

アルバム

  • 『ピッキオ・ダル・ポッツォI』 - Picchio dal pozzo (1976年、Grog)
  • 『2ND (人それぞれに人生の問題をかかえているものさ)』 - Abbiamo tutti i suoi problemi (1980年、L'Orchestra)
  • 『ねじれた小部屋の風景』 - Camere Zimmer Rooms (2001年、Cuneiform)
  • 『ピクニック』 - Picnic @ Valdapozzo (2004年、Auditorium)
  • 『ライヴ』 - A_Live (2011年、Altrock)

脚注

  1. ^ Picchio dal Pozzo, prove di ritorno
  2. ^ a b Canterbury on Picchio dal Pozzo's official site
  3. ^ Origins of the name (official site)
  4. ^ a b Album del giorno: Picchio dal Pozzo
  5. ^ Review of Picchio dal Pozzo (1976 album) at Ondarock
  6. ^ Abbiamo tutti i suoi problemi
  7. ^ Picchio dal Pozzo – Abbiamo tutti i suoi problemi
  8. ^ Pic nic @ Valdapozzo

外部リンク




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