ビスマレイミドトリアジン樹脂とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 固有名詞の種類 > 自然 > 物質 > 化合物 > 合成樹脂 > ビスマレイミドトリアジン樹脂の意味・解説 

ビスマレイミドトリアジン樹脂

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/01/31 04:46 UTC 版)

ビスマレイミドトリアジン樹脂(ビスマレイミドトリアジンじゅし、Bismaleimide-Triazine Resin -BT)は、ビスマレイミドとトリアジンを架橋結合し共重合体とした、熱硬化性樹脂に属する合成樹脂

製法

主成分を複雑に架橋して製造される。トリアジンは芳香族シアン酸エステルを使用する。

特徴

  • 常温では液体
  • 高い耐熱性を有し、硬化させた樹脂の耐熱性はポリイミドを超える。
  • 性質はビスマレイミドとトリアジンの比率を変化させて調整する。

改質

他の合成樹脂を使用して変性させることも可能。

歴史

三菱瓦斯化学が開発し、1981年に生産を開始。

用途

電子基板の積層など耐熱性を要する部品類の接着用に広く使用される。これらには、エポキシ樹脂とのポリマーアロイが多用されている。液晶ディスプレイの基盤やリフレクター材料に使用される際には反射率を高めるため白着色が施される。また、炭素繊維をコーティングし、耐熱複合材料化するために加熱処理を行う際の酸化防止にも利用され、高周波製品用パッケージやオートバイのマフラーなどの性能評価にその名を謳われることもある。

参考文献

  • 大井秀三郎・広田愃『プラスチック活用ノート』伊保内賢 編、工業調査会。ISBN 4-7693-4123-7

関連項目





ビスマレイミドトリアジン樹脂と同じ種類の言葉


固有名詞の分類


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「ビスマレイミドトリアジン樹脂」の関連用語

ビスマレイミドトリアジン樹脂のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



ビスマレイミドトリアジン樹脂のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのビスマレイミドトリアジン樹脂 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS