パフューム・ジーニアスとは? わかりやすく解説

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パフューム・ジーニアス

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/10/14 13:22 UTC 版)

パフューム・ジーニアス
Perfume Genius
ハドレアス(2017年)
基本情報
出生名 Michael Alden Hadreas
生誕 (1981-09-25) 1981年9月25日(44歳)
出身地 アメリカ合衆国 アイオワ州デモイン
ジャンル インディー・ポップ
チェンバー・ポップ [1]
フォーク[2]
アート・ポップ [3]
活動期間 2008年 -
レーベル マタドール、Turnstile
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パフューム・ジーニアスPerfume Genius1981年9月25日 - )は、アメリカ合衆国出身のシンガーソングライター、マイク・ハドレアスのソロ・プロジェクトである。

来歴

パフューム・ジーニアス(2012年)

2008年Myspaceにページを立ち上げ、パフューム・ジーニアスを名乗っての活動を始める。この活動当初から同性愛者であることをオープンにしていた[4]

2010年6月、デビュー・アルバム『Learning』をリリース。全てを自宅で録音した[4]ロー・ファイな作りながら批評家筋から高い評価を集め、ピッチフォーク・メディアでは10点満点中8.2点[5]NMEでは、10点満点中9点[6]を獲得した。2011年ベイルートの北米ツアーにサポートアクトとして同行。

2012年2月、2作目となるアルバム『プット・ユア・バック・イントゥ・イット』をリリース。初めてスタジオでレコーディングを行い[4]、前作同様批評家筋からは、ピッチフォーク・メディアで10点満点中8.4点[7]、NMEで10点満点中8点[8]と高く評価された。また、同作収録の楽曲「Hood」のミュージック・ビデオで、ハドレアスはゲイのポルノ俳優、アルファド・ミクロスと共演したが、このビデオがYouTubeから、家族での視聴に不適切であるとみなされる[9]など、物議を醸した。

2014年9月、3作目となるアルバム『トゥー・ブライト』をリリース。アリ・チャントとポーティスヘッドのエイドリアン・アトリーを共同プロデュースに迎え、ピアノの弾き語りを基調としたこれまでのサウンドにバンド・サウンドやシンセサイザー導入した[10] [11] 。レビュー収集サイトMetacriticは31のレビューの加重平均値を100点中87点という高い評価を与えた[12]。ピッチフォークは10点中8.5点をつけ、Best New Musicに選んでいる[13]

2017年3月、4作目のアルバム『ノー・シェイプ』からのファースト・シングルとして「Slip Away」をリリース、ピッチフォークのBest New Trackに選ばれた[14]。アルバム『ノー・シェイプ』は2017年5月にリリース。アラバマ・シェイクスジョン・レジェンドとの仕事で知られるブレイク・ミルズをプロデューサーに迎え、ミルズはギターやピアノ、パーカッション、タブラ、メロトロン、プログラミングを担当した[11]。また、ロブ・ムースが手がけたストリングス・アレンジによって、オーケストラル・ポップの側面を打ち出した作品ともなった[11]。ピッチフォークが2017年の年間ベストアルバムの16位に[15]、NMEが27位にランクインさせるなど[16]の高い評価を得た。

2020年5月、5作目のアルバム『セット・マイ・ハート・オン・ファイアー・イミディエトリー』をリリース。プロデューサーは引き続きブレイク・ミルズを起用し、1950年代以前のスタンダード・ポップ、ドゥワップ、ソウル、ゴスペルなどのアメリカの伝統的な音楽要素を取り込んだ[11][4][17][18]。Metacriticは25のレビューの加重平均値で100点中91点という高い評価を与えた[19]

ディスコグラフィ

スタジオ・アルバム

  • Learning (2010年)
  • 『プット・ユア・バック・イントゥ・イット』 - Put Your Back N 2 It (2012年)
  • 『トゥー・ブライト』 - Too Bright (2014年)
  • 『ノー・シェイプ』 - No Shape (2017年)
  • 『セット・マイ・ハート・オン・ファイアー・イミディエトリー』 - Set My Heart on Fire Immediately (2020年)
  • Ugly Season (2022年)
  • 『グローリー』 - Glory (2025年)

脚注

  1. ^ Perfume Genius Set My Heart On Fire Immediately” (2020年5月18日). 2020年7月21日閲覧。
  2. ^ Perfume Genius Put Your Back N 2 It” (2012年3月3日). 2020年7月21日閲覧。
  3. ^ Perfume Genius reaches out with bigger, bolder arrangements on the new No Shape” (2017年5月18日). 2020年7月21日閲覧。
  4. ^ a b c d 《Now Our Minds are in LA #3》パフューム・ジーニアス〜LAに魅せられた鬼才の心身解放宣言!!「ロイ・オービソンの曲でドラムだった人が僕の曲でも叩いてる……これ、すごいことだよね」” (2020年5月21日). 2020年7月22日閲覧。
  5. ^ Perfume Genius: Learning”. Pitchfork (2010年7月16日). 2020年7月21日閲覧。
  6. ^ NME Album Reviews - Album Review: Perfume Genius - 'Learning' (Organs/Turnstile) - NME.com”. NME (2010年7月18日). 2020年7月21日閲覧。
  7. ^ Perfume Genius: Put Your Back N 2 It”. Pitchfork (2012年2月27日). 2020年7月21日閲覧。
  8. ^ NME Album Reviews - Album Review: Perfume Genius - 'Put Your Back N 2 It' - NME.com”. NME (2012年2月15日). 2020年7月21日閲覧。
  9. ^ Michelson, Noah (2012年1月25日). “Perfume Genius Video Gets Banned From YouTube For Not Being "Family Safe"”. Huffington Post. https://www.huffpost.com/entry/perfume-genius-video-gets-banned-youtube_n_1230811 2020年7月21日閲覧。 
  10. ^ 茨の“クイーン”──パフューム・ジーニアス、インタヴュー” (2014年9月26日). 2020年7月22日閲覧。
  11. ^ a b c d パフューム・ジーニアス(Perfume Genius)、苦しみ続けたゲイの青年はいかにして〈解放〉の歌い手になったか” (2020年5月15日). 2020年7月22日閲覧。
  12. ^ Too Bright”. 2020年7月21日閲覧。
  13. ^ Perfume Genius Too Bright” (2014年9月24日). 2020年7月21日閲覧。
  14. ^ Perfume Genius Slip Away” (2017年3月21日). 2020年7月21日閲覧。
  15. ^ The 50 Best Albums of 2017” (2017年12月12日). 2020年7月21日閲覧。
  16. ^ NME’s Album of the Year 2017” (2017年12月27日). 2020年7月21日閲覧。
  17. ^ パフューム・ジーニアス、ファン参加型のMV制作コンテストを開催” (2020年5月22日). 2020年7月22日閲覧。
  18. ^ 愛、セックス、記憶、身体などがテーマ。パフューム・ジーニアス、最新作『Set My Heart On Fire Immediately』リリース” (2020年2月26日). 2020年7月22日閲覧。
  19. ^ Perfume Genius Set My Heart On Fire Immediately”. 2020年7月21日閲覧。

外部リンク




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