バンジャマン・ヴォーティエとは? わかりやすく解説

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バンジャマン・ヴォーティエ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/08/03 04:39 UTC 版)

バンジャマン・ヴォーティエ
Benjamin Vautier
自画像
生誕 1829年4月27日
スイス モルジュ
死没 (1898-04-25) 1898年4月25日(68歳没)
ドイツ帝国 デュッセルドルフ
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マルク・ルイ・バンジャマン・ヴォーティエ(Marc Louis Benjamin Vautier、1829年4月27日1898年4月25日)はスイス生まれの画家、イラストレーターである。農民の日常などの風俗画を描いた。デュッセルドルフ美術アカデミーの教授を務めた。

略歴

スイス、ヴォー州モルジュに教師の息子に生まれた[1]ジュネーブでジュール・エルベール(Jules Hébert: 1812-1897)に絵を学び、1848年から2年間、宝飾店でエナメル画家として働いた後、ジュネーブのラート美術館の美術学校で学び[2]、ジュネーブの画家たちのなかで活動するようになった。

1850年にドイツに移り、デュッセルドルフ美術アカデミーに入学し、カール・フェルディナンド・ゾーンの教室で学び、ハインリヒ・ミュッケからも学ぶが、ゾーンの教育法が合わず、8か月でアカデミーを中退し[3]ルドルフ・ヨルダンの私塾に移った[4]。仲間の学生のルートヴィヒ・クナウス(Ludwig Knaus :1829-1910)と各地を写生旅行した。1856年にはスウェーデン出身の画家、カール・ドゥンケル(Carl d'Unker: 1828-1866)とパリで修行した。1857年からデュッセルドルフに定住し、1858年に結婚した[5] 。ミュンヘンの展覧会に出展したした作品で風俗画家として人気を得た。挿絵画家としての働き、カール・インマーマンやベルトルト・アウエルバッハの著書の挿絵も描いた。

美術アカデミーの教授になり、クイド・マーネスヨスト・ムハイムムンカーチ・ミハーイニコライ・ドミトリエフ=オレンブルクスキー、Vincent Stoltenberg Lerche、カール・スント=ハンセン、Karl Emanuel Jansson、Marie Helene Aarestrup、キャサリン・エンゲルハート・アミオットエカテリーナ・ユンゲといった様々な国からの学生を教えた。

デュッセルドルフで没した。ヴォーティエの子供たちの何人かは画家になり、曾孫のバン・ヴォーティエ英語版(Ben Vautier、1935年 - 2024年)もモダニズムのアーティストとして知られている。

作品

脚注

  1. ^ Jacques Longchamp: Marc Louis Benjamin Vautier (der Ältere). Eine Monografie. Michael Imhof Verlag, Petersberg, 2015, S. 41.
  2. ^ Longchamp: Marc Louis Benjamin Vautier (der Ältere). Eine Monografie. Michael Imhof Verlag, Petersberg, 2015, S. 44.
  3. ^ Longchamp: Marc Louis Benjamin Vautier (der Ältere). Eine Monografie. Michael Imhof Verlag, Petersberg 2015, S. 45.
  4. ^ Wend von Kalnein (Hrsg.): Die Düsseldorfer Malerschule. Verlag Philipp von Zabern, Mainz 1979, ISBN 3-8053-0409-9, S. 492.
  5. ^ Longchamp: Marc Louis Benjamin Vautier (der Ältere). Eine Monografie. Michael Imhof Verlag, Petersberg, 2015, S. 48.

参考文献

  • Eduard Daelen: Vautier, Benjamin. In: Allgemeine Deutsche Biographie (ADB). Band 54, Duncker & Humblot, Leipzig 1908, S. 738–741.
  • Bettina Baumgärtel: Die Düsseldorfer Malerschule und ihre internationale Ausstrahlung 1819–1918. Band 1, Michael Imhof Verlag, Petersberg 2011, ISBN 978-3-86568-702-9.
  • Jacques Longchamp: Marc Louis Benjamin Vautier (der Ältere). Eine Monografie, Michael Imhof Verlag, Petersberg 2015, ISBN 978-3-7319-0291-1. (Übers. d. franz. Ausgabe: Marc Louis Benjamin Vautier (dit l'ancien). Éditions Slatkine, Genève 2015, ISBN 978-2-8321-0692-1)



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