ハーヴェイ_(映画)とは? わかりやすく解説

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ハーヴェイ (映画)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/01/03 15:00 UTC 版)

ハーヴェイ
Harvey
予告編より
監督 ヘンリー・コスター
脚本 メアリー・チェイス英語版
オスカー・ブロドニー英語版
マイルズ・コノリー[1]
原作 メアリー・チェイス
ハーヴェイ英語版
製作 ジョン・ベック
出演者 ジェームズ・ステュアート
ジョセフィン・ハル
音楽 フランク・スキナー
撮影 ウィリアム・ダニエルズ英語版
編集 ラルフ・ドーソン
製作会社 ユニバーサル・ピクチャーズ
配給 ユニバーサル・ピクチャーズ
公開 1950年10月13日
1952年2月22日
上映時間 104分
製作国 アメリカ合衆国
言語 英語
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ハーヴェイ』(Harvey)は1950年アメリカ合衆国コメディ映画。 監督はヘンリー・コスター、出演はジェームズ・ステュアートジョセフィン・ハルなど。 原作は1944年にブロードウェイで初上演されたメアリー・チェイス英語版による同名戯曲英語版であり、チェイス自ら脚色に加わっている。 なお、原作戯曲は1945年のピューリッツァー賞(戯曲部門)を受賞している。

主人公の姉を演じたジョセフィン・ハルは、原作戯曲の初演時に同じ役を演じており[2]、その映画化作品である本作でアカデミー助演女優賞を受賞している。

同原作の映像化作品は複数あり、その中にはテレビ映画『ハーヴィ/裸のウサギを持つ男英語版』(1996年)がある。

また本作はのちにカルト映画として扱われるようになり、多くの映画がオマージュを捧げている[3]

ストーリー

ヴィタ(ジョセフィン・ハル)とその娘マートル・メイ(ヴィクトリア・ホーン英語版
ケリー看護師(ペギー・ダウ)とエルウッド(ジェームズ・ステュアート)。背後にいるのはギャフニー弁護士(ウィリアム・リン)。

米国中西部にあるグレンドーラという小さな町の名門ダウド家の当主エルウッドは、ハーヴェイという大きなウサギと親友であるという幻想を抱いており、同居する姉のヴィタや彼女の娘マートル・メイを困らせていた。

ある日、ヴィタは娘の婿探しという名目でパーティーを開くも、行きつけの酒場から帰ってきたエルウッドがハーヴェイを紹介しだしたため、パーティーはお開きになってしまう。 困り果てたヴィタは弟を精神病院・チャムリー療養所に入れようとするも、この療養所のスタッフであるサンダーソン医師がヴィタを患者と間違えてしまった上、エルウッドと意気投合してしまう。 その後、療養所の院長であるチャムリー医師はエルウッドが出て行ったのを見て、間違いに気づいてヴィタを退院させる。 一方、療養所を後にしたエルウッドは酒場でサンダーソン医師と看護師のミス・ケリーの仲立ちをしたところで、ウィルソンという別の看護師に見つかってしまい、病院へ連れ戻される。

登場人物

エルウッド・P・ダウド
名門ダウド家当主。42歳。
なお、アルコール使用障害であることが示唆されているものの、飲酒するのは一場面のみである[2]
ヴィタ・ルイーズ・シモンズ
エルウッドの歳の離れた姉。エルウッドと同居。
ミス・ケリー
看護婦。
サンダーソン医師
精神病院「チャムリー療養所」の若い医師。
チャムリー医師
チャムリー療養所の院長。
マートル・メイ・シモンズ
ヴィタの娘。
マーヴィン・ウィルソン
粗暴な看護士。
ギャフニー弁護士
ヴィタの顧問弁護士。

キャスト

役名 俳優 日本語吹替
テレビ版 Blu-ray版 機内上映版
エルウッド・P・ダウド ジェームズ・ステュアート 家弓家正 根本泰彦 納谷六朗
ヴィタ・ルイーズ・シモンズ ジョセフィン・ハル 京田尚子
ミス・ケリー ペギー・ダウ英語版 鈴木弘子
サンダーソン医師 チャールズ・ドレイク英語版
チャムリー医師 セシル・ケラウェイ 勝部演之
マートル・メイ・シモンズ ヴィクトリア・ホーン英語版
マーヴィン・ウィルソン ジェシー・ホワイト英語版
ギャフニー弁護士 ウィリアム・リン 後藤哲夫
タクシー運転手 ウォーレス・フォード英語版 西村太佑

トリビア

ジョセフィン・ハルジェシー・ホワイト英語版は、原作戯曲のブロードウェイでの初演にも出演しており、更にホワイトは1972年のテレビ版にも出演している[2]

他作品への引用・言及

映画業界を題材とした日本の小説『スタッフロール』(著:深緑野分、2022年刊行)では、本作に関する言及がある[4]


出典

  1. ^ クレジットなし。Harvey (1950) - Full Cast & Crew” (英語). IMDb. 2013年2月6日閲覧。
  2. ^ a b c Harvey (1950) - Trivia” (英語). IMDb. 2013年2月6日閲覧。
  3. ^ 『DVD&動画配信でーた』2024年5月号、P.38『ハーヴェイ』評、柳下毅一郎
  4. ^ (書評)『スタッフロール』 深緑野分〈著〉:朝日新聞デジタル”. 朝日新聞デジタル (2022年6月11日). 2022年6月12日閲覧。

関連項目

外部リンク


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