ハールレムの印刷業者アブラハム・カステレインとその妻マルガリエータ・ファン・バンケン
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/06/29 05:52 UTC 版)
オランダ語: Haarlemse drukker Abraham Casteleyn en zijn vrouw Margarieta van Bancken 英語: Haarlem Printer Abraham Casteleyn and His Wife Margarieta van Bancken |
|
![]() |
|
作者 | ヤン・デ・ブライ |
---|---|
製作年 | 1663年 |
素材 | キャンバス上に油彩 |
寸法 | 83 cm × 106.5 cm (33 in × 41.9 in) |
所蔵 | アムステルダム国立美術館 |
『ハールレムの印刷業者アブラハム・カステレインとその妻マルガリエータ・ファン・バンケン』(ハールレムのいんさつぎょうしゃアブラハム・カステレインとそのつまマルガリエータ・ファン・バンケン、蘭: Haarlemse drukker Abraham Casteleyn en zijn vrouw Margarieta van Bancken, 英: Haarlem Printer Abraham Casteleyn and His Wife Margarieta van Bancken)[1][2]、または『アブラハム・カステレインとマルガリエータ・ファン・バンケン夫妻』(アブラハム・カステレインとマルガリエータ・ファン・バンケンふさい、蘭: Het echtpaar Abraham Casteleyn en Margarieta van Bancken, 英: The Married Couple Abraham Casteleyn and Margarieta van Bancken)[3]は、オランダ黄金時代の画家ヤン・デ・ブライが1663年にキャンバス上に油彩で制作した肖像画である。「JDBray. 1663」という画家の署名と制作年が記されている[3]。作品は1939年にF・E・ブラーウ (F.E. Blaauw) 氏から遺贈されて以来[3]、アムステルダム国立美術館に所蔵されている[1][2][3]。
作品
この絵画の左側に描かれているアブラハム・カステレインは印刷業者であった。彼は、最初期の新聞の1つで、1656年から1942年まで刊行された「ハールレムセ・クラント (Haerlemse Courant)」の創始者でもあった[1][2][3]。
彼と妻のマルガリエータは、結婚の絆の印として手をつないだ姿で表されている。プロテスタントの一派であるメノー派教徒の2人の身なりは質素である。華美なものは何一つ描かれていない[3]。彼らは、テラスで書物や地球儀、ハールレムの市民L・J・コステル (L.J. Coster) の胸像に囲まれている。コステルは、長い間ハールレムの人々にとって活版印刷術の発明者であるとされていた。テラスにあるこれらの事物は、カステレインの知識と職業を示している[1][3]。なお、カステレインの死後、妻のマルガリエータは印刷所を継承し、その運営に携わった[3]。
脚注
- ^ a b c d 『RIJKSMUSEUM AMSTERDAM 美術館コレクション名品集』、1995年、43頁。
- ^ a b c “Haarlem Printer Abraham Casteleyn and His Wife Margarieta van Bancken”. Web Gallery of Artサイト (英語). 2025年6月29日閲覧。
- ^ a b c d e f g h “The Married Couple Abraham Casteleyn and Margarieta van Bancken”. アムステルダム国立美術館公式サイト (英語). 2025年6月29日閲覧。
参考文献
- 『RIJKSMUSEUM AMSTERDAM 美術館コレクション名品集』、アムステルダム国立美術館、1995年刊行 ISBN 90 6611 234 4
外部リンク
- ハールレムの印刷業者アブラハム・カステレインとその妻マルガリエータ・ファン・バンケンのページへのリンク