ニッケイ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/07/06 02:11 UTC 版)
ニッケイ(肉桂、Cinnamomum sieboldii)は、クスノキ科ニッケイ属の1種の常緑高木である。ニッキ、ニッケとも呼ばれる。かつては、中国南部・台湾原産とされていたが、自生種の存在も確認されている。日本へは享保年間 (1716–1736) に中国から輸入され、盛んに栽培された[2]。内樹皮が香料として使用される近縁のセイロンニッケイ Cinnamomum verum (シナモン)やシナニッケイ Cinnamomum cassia (カシア)とは異なり、樹皮には香りが弱いため利用価値はないものの、根皮には香りがあり、辛味が強いため香辛料として利用される[2]。
- ^ ニッケイ - 広島大学デジタル自然史博物館 植物
- ^ a b 磯田進・鳥居塚和生. “シナニッケイ”. 日本薬学会. 2018年1月22日閲覧。
- ^ 高橋俊一. “ニッケイ”. 小石川植物園の樹木- 植物名の由来 -. 2018年1月22日閲覧。
- ^ E. A. Weiss (2002). Spice Crops. CABI. pp. 55. ISBN 978-0851996059
- ^ 加藤、海老原「日本の固有植物」 (国立科学博物館叢書) (2011)
- ^ a b c d 渡邊、後藤 "日本産肉桂の研究(第1報):和歌山産肉桂に就て~" 生薬, 2, 6-11 (1948)
- ^ 下山、平野 "桂皮実験説" 薬誌, 95-2, 97-155 (明23)
- ^ 下山 "日本産桂皮に含有する揮発油に就て" 東大紀要 (明25)
- ^ 慶松 "紀州産桂樹の揮発油に就て" 薬誌, 26-105 (明39)
- ^ a b 藤田 "各地産植物精油に関する研究(第47報) : 日本産ニッケイの精油成分" 薬学雜誌, 106, 17-21 (1986)
- ^ a b 渡辺、後藤 "日本産肉桂の研究(第2報): 和歌山産並に鹿児島産肉桂に就て" 生薬学雑誌, 6, 35-37 (1953)
- ^ Yabuuchi et al. (2023). “Virtual screening of antimicrobial plant extracts by machine-learning classification of chemical compounds in semantic space” (英語). PLOS ONE 18: e0285716. doi:10.1371/journal.pone.0285716 .
- ^ 日本特殊農産物協会「薬用植物(生薬)需給の現状と将来展望」(1999)
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