トンマーゾ・サリーニとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > トンマーゾ・サリーニの意味・解説 

トンマーゾ・サリーニ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/12 12:56 UTC 版)

ナビゲーションに移動 検索に移動
トンマーゾ・サリーニ
Tommaso Salini
オッタヴィオ・レオーニによる肖像画
生誕 1575年
ローマ
死没 1625年9月13日
ローマ

トンマーゾ・サリーニ(Tommaso Salini、1575年1625年9月13日)はイタリアの画家である。マオ・サリーニ(Mao Salini)の通称でも知られる。風俗画や静物画を描いた。カラヴァッジョ(1571-1610)と同時代の画家で、カルロ・サラチェーニオラツィオ・ジェンティレスキ、ジョヴァンニ・アントニオ・ガッリといった画家とともに、カラヴァッジョの絵のスタイルに追随したカラヴァジェスティと呼ばれる画家たちの最も初期の一人であるが、 カラヴァッジョと対立した画家、著述家のジョヴァンニ・バリオーネ(1566-1643)と親しく、カラヴァッジョとその仲間との争いではバリオーネの側に立った。

略歴

ローマで生まれ、ローマで活動した。バリオーネとの友情は早くから始まり、1595年にバリオーネの弟と、ハンガリーでのトルコとの闘いに参加し、バリオーネの弟が戦死し、サリーニが帰還した後は、バリオーネはサリーニを弟のように可愛がった。バリオーネが1642年に出版した16世紀後半から17世紀前半の画家たちの伝記、「Le Vite de' pittori, scultori, et architetti. Dal pontificato di Gregorio XIII del 1572 in fino a’ tempi di Papa Urbano Ottavo nel 1642」にもサリーニの記述がされた。

花を描くのを得意とした静物画家のマリオ・ヌッツィ(通称:マリオ・デ・フィオーリ)はサリーニの妹の息子で、静物画をサリーニから学んだとされる。

1605年にローマのアカデミア・ディ・サン・ルカのメンバーになった。1625年にローマで没した。

作品

イソップの「猿と猫」の寓話から
野菜、果物、花のある静物画
静物画

参考文献

  • Gianni Papi: Salini, Tommaso, detto Mao. In: Raffaele Romanelli (Hrsg.): Dizionario Biografico degli Italiani (DBI). Band 89: Rovereto–Salvemini. Istituto della Enciclopedia Italiana, Rom 2017.
  • Victoria Markova: Tommaso Salini, between Baglione and Caravaggio. In: Rossella Vodret (Hrsg.): Caravaggio’s Rome: 1600–1630. Skira Editore S.p.A., Mailand, ISBN 978-88-572-1387-3, S. 171–181.



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  
  •  トンマーゾ・サリーニのページへのリンク

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「トンマーゾ・サリーニ」の関連用語

トンマーゾ・サリーニのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



トンマーゾ・サリーニのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのトンマーゾ・サリーニ (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS