トマスサウスウェル (初代サウスウェル男爵)とは? わかりやすく解説

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トマス・サウスウェル (初代サウスウェル男爵)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/10/01 06:56 UTC 版)

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バルタザール・デンナー英語版による肖像画

初代サウスウェル男爵トマス・サウスウェル英語: Thomas Southwell, 1st Baron Southwell PC (Ire)1665年頃 – 1720年8月4日)は、アイルランド王国の政治家、貴族。弟にウィリアム・サウスウェル英語版リチャード・サウスウェル英語版がいる。

生涯

リチャード・サウスウェル英語版(1680年2月以前没[1]初代準男爵サー・トマス・サウスウェル英語版の息子)とエリザベス・オブライエン(Elizabeth O'Brien初代インチクィン伯爵マーロウ・オブライエン英語版の娘)の息子として生まれた[2]。1681年に父方の祖父が死去すると、準男爵位を継承した[3]

アイルランド総督初代ティアコネル伯爵リチャード・タルボットによる統治を嫌い、ウィリアマイト戦争初期の1689年2月に弟ウィリアムとともに100人を率いてジェームズ2世に対抗しようとしたが、隘路で包囲され降伏を余儀なくされた[3]。3月17日には大逆罪として絞首刑を宣告されたが、第4代シーフォース伯爵ケネス・マッケンジー英語版による調停もあり、処刑が数度延期された末、サウスウェルは1690年1月2日に釈放され、イングランドに渡った[3]。4月1日には正式な恩赦を受けた[2]。その後は戦友だったほかの捕虜の救出に奔走したが、それが成功するのはウィリアム3世ボイン川の戦いで勝利した後のことだった[3]

1697年6月16日に歳入委員英語版の1人に任命され、1702年に再任命された後1712年まで務めた[3]アイルランド庶民院では1695年から1713年までと1715年から1717年までリムリック・カウンティ選挙区英語版の代表として議員を務めた。また、1710年にアン女王よりアイルランド枢密院英語版の枢密顧問官に任命され、1714年にはジョージ1世によって同様の任命がなされた[2]

1717年9月4日、アイルランド貴族であるリムリック県におけるキャッスル・マットレスのサウスウェル男爵に叙された[2]

1720年8月4日にダブリンで急死、ラスキール英語版で埋葬された[3]。息子トマスが爵位を継承した[2][3]

家族

1696年4月、メリオーラ・コニングスビー(Meliora Coningsby、1736年2月没、初代コニングスビー伯爵トマス・コニングスビーの娘)と結婚した[3]

  • トマス(1698年 – 1766年) - 第2代サウスウェル男爵
  • ヘンリー英語版(1700年 – 1758年) - アイルランド庶民院議員
  • ロバート(1724年5月30日没) - ヘンリー・ラットレル(Henry Luttrell)との決闘で殺害される
  • リチャード - 聖職者

出典

  1. ^ Kilburn, Matthew. "Southwell, Thomas, first Baron Southwell". Oxford Dictionary of National Biography (英語) (online ed.). Oxford University Press. doi:10.1093/ref:odnb/26068 (要購読、またはイギリス公立図書館への会員加入。)
  2. ^ a b c d e Cokayne, George Edward, ed. (1896). Complete peerage of England, Scotland, Ireland, Great Britain and the United Kingdom, extant, extinct or dormant (S to T) (英語). 7 (1st ed.). London: George Bell & Sons. pp. 200–201.
  3. ^ a b c d e f g h Seccombe, Thomas (1898). "Southwell, Thomas (1667-1720)" . In Lee, Sidney (ed.). Dictionary of National Biography (英語). 53. London: Smith, Elder & Co. pp. 303–304.
アイルランド議会
先代:
ジョージ・エヴァンス
サー・ウィリアム・キング
庶民院議員(リムリック・カウンティ選挙区英語版選出)
1695年 – 1713年
同職:サー・ウィリアム・キング 1695年 – 1703年
チャールズ・オリヴァー英語版 1703年 – 1706年
ジョージ・エヴァンス 1707年 – 1713年
次代:
ジョージ・キング
ジョージ・エヴァンス
先代:
ジョージ・キング
ジョージ・エヴァンス
庶民院議員(リムリック・カウンティ選挙区英語版選出)
1715年 – 1717年
同職:ロバート・オリヴァー
次代:
トマス・サウスウェル
ロバート・オリヴァー
アイルランドの爵位
爵位創設 サウスウェル男爵
1717年 – 1720年
次代:
トマス・サウスウェル
アイルランドの準男爵
先代:
トマス・サウスウェル英語版
(キャッスル・マットレスの)準男爵
1681年 – 1720年
次代:
トマス・サウスウェル



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