ディケード_(単位)とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > ディケード_(単位)の意味・解説 

ディケード (単位)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/01/24 07:25 UTC 版)

ナビゲーションに移動 検索に移動
3ディケードの差の視覚表現: 1, 10, 100, 1000 (100, 101, 102, 103)
3ディケードの差の視覚表現: 1000個の 0.001s, 100個の 0.01s, 10個の 0.1s, 1個の 1

ディケード(decade、記号: dec[1])は、対数スケール英語版周波数比英語版を測定するための単位である。1ディケードは、2つの周波数の比率が10である(2つの周波数の桁が1桁違う)ことを示す[2][3]アンプフィルターなどの周波数特性を記述するときに使われる。

類似した単位にオクターヴがある。1オクターヴは、2つの周波数の比率が2であることを示す。

計算

ディケードによる周波数の比較は、上と下のどちらの方向でも良い。すなわち、100ヘルツ(Hz)の1ディケード上は1000ヘルツであり、1ディケード下は10ヘルツである。使用される単位は何でも良く、31.4ラジアン毎秒(rad/s)の1ディケード下は3.14ラジアン毎秒である。

2つの周波数

ボード線図。横軸は対数スケールの周波数であり、ディケード単位にすると-3から+3の値になる。

電子回路の周波数特性をボード線図などのグラフ形式で表す場合、大きな周波数範囲を表すために、線形スケールではなく対数スケールが一般的に使用される。多くの場合、線形スケールでは実用的ではない。例えば、アンプの周波数帯域は通常20 Hzから20 kHzであり、ディケードを単位とする対数スケールを使用すると、帯域全体を表すに便利である。一般的に、このような表現のグラフは、対数スケールで1 Hz(100)から100 kHz(105)までとすると、標準サイズのグラフ用紙に音声帯域を収めることができる。線形スケールでは、同じグラフ用紙で0から50までしか収められない。

一般に、周波数特性は「毎ディケード」の観点で説明される。右のボード線図の例では、阻止帯域(stopband)で-20 dB/decの勾配を示している。すなわち、周波数が10倍になるたびに(図では10 rad/sから100 rad/sに向かって)、ゲインが20 dBずつ減少する。

関連項目

脚注

  1. ^ ISO 80000-3:2006 Quantities and Units – Space and time
  2. ^ a b Levine, William S. (2010). The Control Handbook: Control System Fundamentals, p. 9-29. 9781420073621.
  3. ^ a b Perdikaris, G. (1991). Computer Controlled Systems: Theory and Applications, p.117. 9780792314226.
  4. ^ Davis, Don and Patronis, Eugene (2012). Sound System Engineering, p.13. 9780240808307.



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  
  •  ディケード_(単位)のページへのリンク

辞書ショートカット

カテゴリ一覧

すべての辞書の索引



Weblioのサービス

「ディケード_(単位)」の関連用語




4
12% |||||







ディケード_(単位)のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



ディケード_(単位)のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのディケード (単位) (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS