セーヴルのテラスにてとは? わかりやすく解説

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セーヴルのテラスにて

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/05/16 03:06 UTC 版)

『セーヴルのテラスにて』
フランス語: Sur la terrasse à Sèvres
作者マリー・ブラックモン
製作年1880年
種類油彩
寸法88 cm × 105 cm (35 in × 41 in)
所蔵プティ・パレ、ジュネーヴ
アーティゾン美術館の『セーヴルのテラスにて』(1880)

セーヴルのテラスにて』(フランス語: Sur la terrasse à Sèvres)は、フランスの印象派の画家、マリー・ブラックモン(1840-1916)が、描いた油絵である[1]。ブラックモン夫妻の住むセーヴルの戸外で寛ぐ華やかな衣装の2人の女性と一人の男性が描かれている。モデルは不明であるが、ブラックモン夫妻とマリー・ブラックモンの未婚の妹ではないかとされている。1880年の第5回印象派展に3点の作品とともに出展され、現在はスイス、ジュネーヴの美術館、「プティ・パレ」が所蔵している。印象派の画家、マリー・ブラックモンの代表作とされる。

概要

作者のマリー・ブラックモンはブルターニュの出身で、地元で絵を学び、パリのサロンに作品が受理され、パリに出て、ドミニク・アングルの元で学ぶことができることになった。27歳で版画家、工芸家のフェリックス・ブラックモン(1833-1914)と知り合い、1869年に結婚した。夫はエドゥアール・マネや、アンリ・ファンタン=ラトゥールといった画家たちと友達であったので、1874年の第1回印象派展にも出展していた。1879年の第4回印象派展はマリー・ブラックモンは夫とともに出展した。1880年の印象派展には『セーヴルのテラスにて』を含む3点の作品を出展した。印象派の画家としてはマリーのほうが夫より高く評価されたとされ、そのことが夫を不愉快にさせ、家庭内の不和から1890年ころにはマリー・ブラックモンは絵を描くのを止めたとされる。

この作品には小さいサイズ(56.8cm×64.5cm)の別バージョンの作品があり、2019年から東京のアーティゾン美術館に収蔵されている[2]

参考文献

  1. ^ Becker, Jane R. (2017). "Marie Bracquemond, Impressionist Innovator: Escaping the Fury". In Laurence Madeline (ed.) Women Artists in Paris, 1850-1900. Yale University Press. pp. 55-68. ISBN 978-030-022393-4.
  2. ^ Kagawa, Kyoko (2021). "Marie Bracquemond's On the Terrace at Sevres: An Impressionist Painter's Point of Departure". Ishibashi Foundation Bulletin. Artizon Museum. 2: 119-123.



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