スパイン・バスター
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/05/31 14:20 UTC 版)
スパイン・バスター(Spine Buster)は、プロレス技の一種である。日本名は脊椎砕き(せきついくだき)。
概要
向かい合った相手の腰を左手で左腿を右手で、それぞれ抱えて相手の体を軽く宙に持ち上げて自身の体を右方向へと180度捻って相手に体を浴びせかけるような感じで前のめりに倒れ込み、相手の背中を叩きつける。自身の体を捻らず相手の背中を叩きつけるタイプもある。
技名は相手の背中を叩きつけた際に脊椎が砕けるかのような衝撃があったことが由来。
応用技として走ってきた相手に仕掛けるカウンター式、相手を持ち上げた状態で後方へと振り向いて倒れ込み、相手を背面から落とす旋回式がある。
主な使用者
- アーン・アンダーソン
- スティーブ・ウィリアムス
- ダニー・スパイビー
- ビッグ・ボスマン
- ロン・シモンズ
- ゴールダスト
- トリプルH
- ストーン・コールド・スティーブ・オースチン
- アーメッド・ジョンソン
- ザ・ロック
- エル・デスペラード
- バティスタ
- クリス・モルデツキー
- スコット・ドーソン
- ジャックス・デイン
- バロン・コービン
派生技
ローリング・スパイン・バスター
- アーン・アンダーソンのオリジナル技。
- 体を横に半回転しつつスパイン・バスターを繰り出す。全盛期は弧を描きながら放つ場合が多かった。またこの技を使うと「ダブルAばりのスパイン・バスター!」という表現が使われる。
スパイン・ボム
- 小島聡のオリジナル技。
- スパイン・バスターの状態で担ぎ上げたあと相手の両太腿を両腋に抱え込んで前方に倒し、同時に自分の両足を開脚しながらジャンプ、尻餅を着いてマットへ着地すると同時に、相手を背面から落とす。走ってくる相手に対するカウンター式で使用される場合が多い。本田多聞はタモンズ・パワードの名称で使用。
スクラップ・バスター
- ビッグ・ボスマンのオリジナル技。
- 走ってくる相手を、片腕を腋の下を通して胴体に回し、もう片腕で相手の体を支え、相手を自分の横側で反転させる様に持ち上げて、前方に倒れ込み相手を背面から叩きつける。ネックブリーカー・ドロップやラリアットの影響も受けているという説もある[1]。後に考案されるロック・ボトム(後述)と類似しているが、スクラップ・バスターはカウンターで相手の勢いを利用して掛けるのに対し、ロック・ボトムは立っている相手に対して力任せに持ち上げて掛ける点で違いがある。なお、ロック・ボトム考案時にスクラップ・バスターが参考にされていたかは不明である。他の使い手ではカーティス・ヒューズなどがいる。日本人選手では、森嶋猛が巨体を利用して若手時代に決め技としていた。
ホット・ショット
- "ホット・スタッフ" エディ・ギルバートのオリジナル技。
- ロープにスローイングした相手をスパイン・バスターの要領で抱え上げ、そのまま自ら後方に倒れ込んで相手の喉元や胸部をトップロープに叩きつける。走ってくる相手へのカウンター式で使用する場合もある。
振り子式スパイン・バスター
- パワーボム及びリバース・スープレックスとスパイン・バスターを合体させた様な技。
- 立っている相手の前で前屈みになり、頭部を相手の股下に入れ、相手の両足を両腕で掴む。そのまま起き上がると同時に相手を背中で逆さまに宙吊り状態で抱え上げる(リバース・スープレックスの体勢)。その後、再び前屈みになると同時にその勢いで一気に相手を前方に反転させて、背面から叩きつける。走ってくる相手へのカウンター式で使用する場合もある。振り子式パワーボム[1]と呼ばれる事もある。パトリオットがパトリオット・ボムの名称で使用[1]。他の使用者としては、ハードコア・ホーリーやWLWのジェイソン・ジョーンズがおり、両者はアラバマ・スラムの名称で使用している。
ロック・ボトム
- ザ・ロックのオリジナル技。
- 相手を自分の横側に担ぎ上げて、片腕で抱え込んで叩きつける。自らの頭部を相手の腋の下へ差し込む様にして、相手の横側へ立ち、相手の首と腰辺りを抱き抱える様に捕まえ、担ぎ上げる。そして、片腕で相手の腹部を抱えて前方に倒れ込みながら、体重を浴びせつつ相手を背面から叩きつける
フリーク・アクシデント
- 【使用者】ラーズ・サリバン
- 相手を側面から抱え上げ、勢いをつけて前方へと倒れ込んで相手をマットに叩きつける。
- 初期はサイド・スパインバスターの名称で使用。
無双
- 力皇猛のオリジナル技。
- 相手の横から片腿と腹部を抱え込んで担ぎ上げて腹部を片手で押さえたまま自分の体重を掛けながら、相手を背面から叩きつける。派生技として裏無双、無双・改、天下無双がある。
スカイハイ・ドロップ
- オモスのオリジナル技
- 相手の左手を掴んで引き寄せた相手を両脇から高々とリフトアップし、そのまま前方へと投げ落とし、背中から強烈にマットに叩きつける変形ボム。
脚注
- ^ a b c 流智美著『これでわかった!プロレス技』ベースボール・マガジン社(1995年)
スパイン・バスター
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/06 15:56 UTC 版)
ロープに飛んで走ってきた相手をポップアップして叩きつけるカウンター式を多用している。
※この「スパイン・バスター」の解説は、「内藤哲也」の解説の一部です。
「スパイン・バスター」を含む「内藤哲也」の記事については、「内藤哲也」の概要を参照ください。
スパイン・バスター
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/08/07 00:36 UTC 版)
「アーン・アンダーソン」の記事における「スパイン・バスター」の解説
この技の代名詞的な使い手であり、WWEでは現在でも「ダブルAばりのスパイン・バスター」という表現が使われる。
※この「スパイン・バスター」の解説は、「アーン・アンダーソン」の解説の一部です。
「スパイン・バスター」を含む「アーン・アンダーソン」の記事については、「アーン・アンダーソン」の概要を参照ください。
スパイン・バスター
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/01 10:08 UTC 版)
「ロック・ボトム」の記事における「スパイン・バスター」の解説
比較的古典的なプロレス技で、別名「脊髄砕き」。水車落としの要領で、立っている相手の正面で前屈みになり、相手の腹部に片肩を当て、相手の両腿を両腕で抱え込み、そのまま起き上がることにより相手の体を担ぎ上げる。そして、前方に倒れ込むと同時に、体重を浴びせながら相手を背面からマットへ叩き付ける。走ってくる相手に対するカウンターとしても使用される他、相手を担ぎ上げた後に後方へ振り向いて繰り出す旋回式も存在する。レスリング風タックルからの連携で使用される時も多い。詳細は「スパイン・バスター」を参照
※この「スパイン・バスター」の解説は、「ロック・ボトム」の解説の一部です。
「スパイン・バスター」を含む「ロック・ボトム」の記事については、「ロック・ボトム」の概要を参照ください。
スパイン・バスター
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/24 08:32 UTC 版)
「ステュアート・ベネット」の記事における「スパイン・バスター」の解説
FCW時代のフィニッシャー。スクラップ・バスターも使用する。
※この「スパイン・バスター」の解説は、「ステュアート・ベネット」の解説の一部です。
「スパイン・バスター」を含む「ステュアート・ベネット」の記事については、「ステュアート・ベネット」の概要を参照ください。
スパイン・バスター
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/07 17:02 UTC 版)
「デイヴ・バウティスタ」の記事における「スパイン・バスター」の解説
バティスタボムへの繋ぎ技とフィニッシュムーブの二つを兼ね備えた技。バティスタボムで担ぎ上げられない体格の大きい選手またはバティスタボムを出すまでもない格下の選手が相手だとこの技がフィニッシュになる場合がある。WWEデビュー間もないバティスタ・ボム開発前は、こちらがメインの必殺技だった。初期は体重を乗せるのではなく、腕力で叩きつけるようなかたちで使っていた
※この「スパイン・バスター」の解説は、「デイヴ・バウティスタ」の解説の一部です。
「スパイン・バスター」を含む「デイヴ・バウティスタ」の記事については、「デイヴ・バウティスタ」の概要を参照ください。
スパインバスター
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2017/01/04 14:11 UTC 版)
※この「スパインバスター」の解説は、「ブラッカス」の解説の一部です。
「スパインバスター」を含む「ブラッカス」の記事については、「ブラッカス」の概要を参照ください。
スパインバスター
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/21 22:32 UTC 版)
※この「スパインバスター」の解説は、「桐生真弥」の解説の一部です。
「スパインバスター」を含む「桐生真弥」の記事については、「桐生真弥」の概要を参照ください。
- スパイン・バスターのページへのリンク